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地域の環境を守る みやぎの環境保全米づくり全県運動
宮城県農業協同組合中央会 【宮城県全域/企業
     ◆参加人数:19705戸 ◆ 活動期間:2007年4月~現在

1. はじめに(きっかけ)
  地球温暖化の進行など、環境問題に国民の関心が高まる中で、農業生産者として、職場である農地から何ができるのか考えてみました。環境に優しいと言われる米りづくりをおこない、環境への負荷を減らすとともに生物多様性を豊かにすることが地域環境の保全につながり、この取り組みを県民の皆様に理解していただき、環境保全の輪が広がることを期待しました。具体的には、2007年2月にJA宮城中央会の理事会で「みやぎの環境保全米全県運動」と定め、2010年の環境保全米の作付けを県下の7割まで拡大しようということを組織決定しました。

2. 取り組みの背景
  農業における環境負荷低減活動の取り組みも、一般企業同様進める必要があると認識している一方、宮城米が抱える問題は山積みです。それは、「食材王国みやぎ」で生産される農産物や海産物は全国トップレベルの品質を兼ね備えていますが、「米どころ宮城」としての諸問題が発生しています。
① 不安定な産地 宮城  ② 一等米比率は東北で最低
【日本の稲作が抱える問題】
③ 下位低迷するお米の価格  ④ 低迷する食料自給率  ⑤ 「コシヒカリ神話」の崩壊

3. 環境保全米はどんなお米なの
  堆肥や土壌改良資材などを投入して、田んぼの土づくりをしっかりとおこない、10アール当たりで化学肥料(化学窒素)の使用量を宮城県基準の二分の一以下である3.5キログラム以下に抑えます。また、化学合成農業の使用回数も宮城県基準の二分の一以下である8成分回数以下に抑えて栽培し、第三者の認証を受けたお米であることとしています。すなわち、JAS法(日本農林規格)上の有機栽培米や特別栽培農産物の表示に係るガイドラインにより栽培された特別栽培米などを指します。いずれにしても、一般の栽培よりも大幅に化学合成材の投入量を減らしたお米ということになります。
 また、環境影響評価についても細心の注意を払う必要があるため、生物多様性の変化についての調査や、河川の水質調査をおこなうこととしています。

4. 取り組みの経過
  JAグループ宮城は、2007年4月に「みやぎの環境保全米づくり運動」を円滑に進めるため、環境保全米栽培の実績の高い県内先進三つのJA、JA宮城中央会、JA全農みやぎからスペシャリストを集め、「みやぎの環境保全米づくり推進本部」をJA宮城中央会、営農農政部内に設置しました。推進本部の業務は以下の通りです。

環境保全米の栽培技術や理念の浸透など
 健康な農地を守り、元気な地域農業の生産体系の確立をめざし、「環境保全米」の意義を明確にし、産地の環境に対する変化を的確に捉えながら、「環境保全」を意識した取り組みを展開し、消費者が求める安全・安心に対する産地としての責任を明確に果たします。また、「安全で安心な産地」の証とJAGAPを広く啓発してまいります。販売面では流通業者・消費者に対して、環境保全米の生産エリアを「点」の取り組みから県下一円の「面」的な取り組みをすることを広くピーアールし、「宮城米」のブランド化に向けて取り組みます





 

5.  取り組みの効果 
  県内全てのJAが環境保全の栽培を開始しました。作付け実績も平成21年度で26670ヘクタールとなり、県内水稲作付面積の約4割を占めるまでになりました。また、全農
宮城県本部で集荷量は7万トン(平成20年産)を超え、名実とともに日本一の環境に配慮したお米産地となりました。これまで、環境保全米は「点」として存在していましたが、ようやく「面」的な広がりを見せるようになりました。また、我々の試算によりますと、環境保全米と一般栽培米を比較すると、二酸化炭素の排出量が25%カットできるという推計値を算出することができました。環境保全米の作付け面積266700ヘクタールに換算しますと、約700世帯相当の年間排出量に匹敵する値となります。

  県内で、「環境保全米」と言えば、「あっ、あのお米ね」と言ってくださるほど認知度が向上して来ました。まず、宮城環境を守るために宮城から販売を拡大し、その情報を全国各地に発信しみやぎの環境保全米の名声を高め、販売量を拡大し、環境保全効果を高めていきたいと考えています。また、田んぼの生きものも増えたとの調査結果がまとまっています。化学合成材の使用を減らした水田では、確実に生きものが増え続けていることが、現時点における環境保全の効果の維持・向上につながっている根拠だと考えています。この運動を通じ、我々の職場である田んぼができる可能性として、「生物多様性」を豊かにすることが、地域環境の保全につながり素適な農村の景観を営々と守り続けることにつながるものと確信いたしました。
6. おわりに
  現在、農業生産者は少数派になってしまい、マスコミ等に取り上げられる機会も非常に少なくなっています。農業という産業が、地球温暖化防止につながることについて、明確に数字として表現できれば農業に対する国民的理解を得られるのではないかと考えています。この仙台から車で10分も走ると田園地帯が広がっています。

 仙台という大都市で発生した温室効果ガスを田んぼや森林などで吸収し、酸素を作りだし、気温を調整し、水を蓄え、土の流出を防ぎ、米をつくるといった役割をしているのではないかと考えています。自然豊かな宮城県、この環境を営々と未来の人達につなぐためにも、都市機能の充実はもとより、それを取り巻く農林水産省もあわせて発展していかなければならないと考えます。「みやぎの環境保全づくり運動」それは、自然と調和した一次産業の再構築につながる運動として、今後益々拡大して参ります。
代表者:会長 木村 春雄 担当者:榊原 忠男
電 話:022-264-8247
FAX:022-264-8239
住所:〒980-0011 仙台市青葉区上杉1丁目2番16号 JAビル宮城7階 JA宮城中央会 営農農政部内
Email:chuokaieinou@ja-mg.or.jp
※送る際は@を半角にしてください
ホームページ:http://www.ja-mg.or.jp


我が家の環境大臣
   鈴木 貞夫  【石巻市/個人】
     ◆参加人数: 2名 ◆ 活動期間:2006年2月~現在
 タイトルの「我が家の環境大臣」は平成18年、小池百合子氏が環境大臣の時提唱したもので、インターネット上の「我が家の環境大臣」に登録すると「我が家の環境大臣画の任命証」が発行されエコファミリーとなります。平成21年8月現在10万組以上のエコファミリーが登録されています。

 エコファミリーは、家庭生活や地域社会の中でエコ活動をしたことを投稿すると「エコライフアイディア」としてウェブ上に公開されます。自分が環境大臣になったつもりで家庭生活や地域社会を監察すれば見直し点や改善する点がいろいろあるものです。また、他のエコファミリーが投稿したエコライフアイディアを閲覧することによって学べる点が多々あり我が家でも実行したことがたくさんあります。 

 我が家で投稿したエコライフアイディアは平成18年2月から現在まで84件です。 登録した84件を分類してみると ゴミの減量32件 自然の生き物17件 省エネルギー8件 つながり、その他13件 大気、水、食物11件 食べ物3件です。




代表者:鈴木 貞夫 担当者:
電話0225-94-0603 FAX:
住所〒986-0856 石巻市大街道南2-8-5
Email:ss04916@k.7.dion.ne.jp
※送る際は@を半角にしてください
ホームページ:


楽しくできるエコ活動~環境戦隊エコレンジャー~
多賀城市立 東豊中学校 【多賀城市/学校】
     ◆参加人数:292名 ◆ 活動期間:2008年10月~現在

 私たち東豊中学校では毎週火曜日と木曜日の昼休み「エコレンジャー」が各クラスを廻り無駄な電気がないのかチェック、節電の呼びかけをしている。
 エコレンジャーは初め生徒会役員中心の活動だったが2年目になる今年はボランティアや先生たちの入り「エコレンジャー」が登場する昼休みはいわば「学校を挙げてのショータイム」である。この活動に取り組むまでにはたくさんの話し合いが行われてきた。

 まず、活動のきっかけとなったのは写真家 遠藤修一さんの小学校を交えての講演会だった。南国にある美しい国ツバル。この国が今大きく苦しい問題をかかえていることを知った。海面上昇である。この現実は私たちの住む日本、そしてその他多くの先進国が起こした問題だった。大きな原因はCO2による気温の上昇で南極の氷が解けて海面上昇につながっている。地球が今熱をだしているのだ。自分がもしツバルと同じ状況だったら毎日が恐怖だ。きっとツバルの人々も同じ思いではないかと思う。ツバルの人々の笑顔を私たちが便利で贅沢な生活で壊してしまうことは不条理に胸がつまる思いがする。それは講演を聴いた全校生徒が感じたことだろう。
 





 講演後には「今 地球のため ツバルのために私たちが出来ることはないか?」という議題で全クラスで学級会を行った。どのクラスにおいても様々なアイディアや意見がでた。「冬には教室の暖房の設定温度を下げたらどうか」 「日差しが強いときは教室の電気を消そう」 「昼休み、学校全体で消灯するのはどうか」などたくさん意見がでた。各クラスの様々な意見を学校の上部組織の中央委員会で検討し生徒会でも全校で楽しくできる活動はないかと話し合われた。何度も話し合いをし「楽しくエコ」を第一に結論がでた。

 その名も「環境戦隊エコレンジャー」。昼休み6色のマスクをかぶったエコレンジャーが各教室を廻り電気消灯確認と節電の呼びかけをしている。「今日も俺たちエコレンジャーがやってきたぞー!!」「イエーイ!!」「今日も電気を消していくぜ!!!」週に2回はお祭り騒ぎだ。約30分間各クラスの消灯をお願いする。この30分は学校全体が真っ暗だ。「楽しく盛り上がってエコをしたい」という願いから始まった活動だった。2年目になる今年は、もう一工夫をと言うことで「エコ活動豆知識」のプリントの配布や各クラスにツバルの写真を貼ることやエコレンジャーに参加したいという有志を加えたりして活動規模を大きくしている。

 私たち東豊中学校では、着実にエコに対する意識が高まってきている。今では、他の委員会からも協力してもらい「ゴミの削減」や「紙の裏面を利用した印刷」も当たり前になってきている。そして今後の取り組みは「楽しくエコ」を第一に「節電と環境保護」についての講演会や他のエコ活動団体の事例も参考にさらに環境の知識を高めていきたい。知識が高まればそれと共に意識の高まると思う。私達中学生がささやかであるけれども、全校のみんなと協力し楽しくできるエコ活動をこれからも継続していきたいと思う。そして、この活動が東豊中学校から広く大きな輪がつくられていくことを願っている。私達の未来のために。

代表者:山田 智也 担当者:遠藤 理香子
TEL:022-362-3416 FAX:022-362-3417
住所:〒985-0831 多賀城市笠神五丁目4-1 東豊中学校
Email:
ホームページ:

ストップ!温暖化
 【仙台市/個人
     ◆参加人数:1名 ◆ 活動期間:
 禁煙をする。たばこ火は800度である。タバコのケムリは、空気を汚し、体にも悪い。火災の第一の原因にもなっている。
代表者: 担当者:
電話: FAX:
住所:
Email: ホームページ:


できることからこつこつと、はじめのいっぽ。・一ノ蔵のエコ活動・
 株式会社 一ノ蔵 【大崎市松山/企業】
     ◆参加人数:160名 ◆ 活動期間:2003年~現在
 一ノ蔵では、気軽に持続可能な環境活動を実施しており、環境に優しい企業を目指しています。

 まず、一つ目に、R瓶(リターナル瓶・リユース瓶)の積極的採用です。現在の酒瓶は、見た目の綺麗さ・外見の個性化を重視して、ワンウェイ瓶(一回使用しかできない瓶)またオリジナル瓶(通常の酒瓶と異なる形状をした瓶)を使用する傾向にありますが、環境への配慮を重視して弊社ではR瓶に替えられるものはすべて切替えております。R瓶は何度も使用するため、商品が流通している間に瓶表面に傷がつき、見た目が悪くなり敬遠されます。しかし洗浄して使用することでワンウェイ瓶を製造して消費・処分するまでに掛かるエネルギー消費量の約半分で済み、CO2排出量の削減につながります。現在、弊社のR瓶使用率は1.8Lでは100%、720mlでは99.9%、全容量でのR瓶使用率は、平成20年には73.8%に達しました。

 また、ラベルを貼る「のり」も環境へ配慮しています。一般に使われる「化学合成のり」は、瓶とラベルの接着力が高く綺麗に貼れる特長がある反面、接着力が高いため、瓶とラベルの剥離がしにくい問題があります。その為、ラベルが剥離できない瓶は再使用が出来ず、ガラス屑となり埋め立て処分されます。 そこで弊社では接着力は低いものの、洗瓶作業により容易にラベルが剥がれ、瓶の再使用に適した「でんぷんのり」を使用しております。そのため、「でんぷんのり」に合うラベルの紙質も限られており、特殊な紙が使用できないという問題もありますが、リユースに繋げる大切な役目ですので、弊社では「でんぷんのり」を使用しております。
 
 


 二つ目は、マイ箸運動です。弊社では年に5回程社内行事を行っており、その度にお弁当が支給され、以前は配布される割り箸を使用しておりました。しかし年間およそ600膳以上割り箸が廃棄されることから、平成17年から社内行事では割り箸を使わず、自分の箸を使う運動「マイ箸運動」を行っています。現在は、スーツやバックの中にマイ箸を忍ばせ外食の際にも、マイ箸を持参する運動を実践して、社外の方にも広まるように努めております。

 三つ目に、環境に配慮したイベントです。毎年4月の第3土曜日に「蔵開放」を行っており、今年で16回目を迎えました。このイベントには一日に2000~2500人のお客様が来場される弊社で一番大きなイベントです。各種お酒の振る舞いはもちろんのこと、酒粕入り「特製とん汁」の無料提供などを行っているため、どうしても出てしまう使い捨て容器等の膨大なゴミが問題となっておりました。そこで、使い捨てを止めるべく平成15年より来場者全員に「お猪口」を配布し、「マイ猪口」としてお酒を楽しんで頂くように致しました。 
 また、再使用できるお椀と箸を購入し、「特製とん汁」も、それでお召し上がり頂いております。年に2000個程のお猪口を購入するため、かなりの経費が掛かりますが、当日に出る膨大なゴミの削減のため現在もこの活動は続けております。また、お客様自身もエコバックを持参され買い物をされるなど、環境に配慮したイベントとして成果を上げています。
代表者: 担当者:亀井 美保
電話:0229-55-3322 FAX:0229-55-4513
住所:〒987-1393 大崎市松山千石字大欅14
Email:kamei@ichinokura.co.jp
※送る際は@を半角にしてください
ホームページ:http://www.ichinokura.co.jp



ストップ温暖化センターみやぎ(宮城県地球温暖化防止活動推進センター)
TEL 022-301-9145
FAX 022-219-5713
〒981-0933 仙台市青葉区柏木1-2-45フォレスト仙台5F
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