ちょっとステキにエコライフ
環境家計簿 Why ecolife? ecolife in みやぎ How to ecolife Column Study Link
TOP > Why ecolife?

Theme 『Water』

 川や海を汚す原因の70%は、家庭の台所などから排出される生活排水です。日常、何気なく台所から流される水の汚れは、実はとても大変なものなのです!
 例えば、おわんのみそ汁1杯(200cc)をそのまま流すと、魚が住める水質にするために、浴槽1杯分(300リットル)のきれいな水で希釈する必要があります。コップ1杯のてんぷら油を流せば、330杯分もの水が必要です。また、家庭用合成洗剤は、天然油脂から作られた石鹸よりも分解されにくく、汚濁要因となっています。
 「少しくらいなら大丈夫」という軽い気持ちが水環境に悪影響を与えているため、ひとりひとりのちょっとした心がけで川や海の汚れをずいぶん減らすことができるのです。


日本は『水』の輸入大国?!

 「瑞穂の国」と呼ばれる日本では、基本的には手洗い用の水も飲料水として飲むことができます。炊事、洗濯、掃除、洗面、入浴…日々たくさんの水を使い、生活の中で水による生命の危機や不安を感じることはほとんどありません。けれども、実は日本が「水の輸入大国」であることをご存知でしたか?

 食品売り場には外国産の食材や食品がところ狭しと並んでいます。畜農産物などの生産には大量の水を必要としますから、『食糧を輸入している=間接的に現地の水を輸入している』ことになります。日本の穀物の輸入量は現在年間2400万tを超える、世界でもトップクラスです。日本に輸入する穀物を作るために使われた水量は約240億t。日本の国民が使用する約1年間分の水道水をまかなえるほどの量を輸入していると考えることができるのです。

 日本は水が豊かなように見えますが、実はそうではないのです。世界中から輸入している農産物は、生産するために、合計50億tもの水が使われています。その事実に目を向け、懸念を持ち、日々の生活をみなおしてみましょう。

世界で広がる『水』危機

 中央アジアなど31の国では、水不足に悩んでいます。世界人口の5人に1人が、安全な水を確保できていません。水質汚染も深刻化しています。汚染水が原因の病気で、毎日1万〜2万人の子どもが死んでいます。8秒に1人の計算になります。
 淡水魚の20%の種は水質汚染のために絶滅の危機にあるといいます。
 水をめぐって世界各地で地域紛争も起きています。

 地球上には14億km
の水が存在しますが、そのうち97.5%は海水で、淡水はわずか2.5%、そのまた7割が氷河や地下水で、人の飲料や農業用に使えるのはわずか0.2%にも満たないのです。2025年には世界人口のおよそ40%が深刻な水不足になると警鐘が鳴らされ、河川や湖沼の環境も懸念されるというのが世界の水の実情です。


参考:河川情報センター発行「POTAL」
 
Copyright(C) 2004 財団法人みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON)
〒981-0933仙台市青葉区柏木1丁目2-45フォレスト仙台5F TEL:022-276-5118 FAX:022-276-5160
E-mail melon@miyagi.jpn.org