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ecolifeな人たち

松倉一江さん

楽しく・無理なくエコライフを実践しているMELON会員の松倉一江さんに「生ごみの堆肥化」についてお話を伺いました。


■生ごみの堆肥化をはじめたきっかけは?
スコップで掘った穴。
この中に生ごみを。
 きっかけはいくつかありました。ひとつは、庭で家庭菜園をしたかったこと。庭の土が痩せていたので、ミミズのいるような土にしたいと思って。「生ごみがなければにおわない」と思ったのもきっかけです。ごみ回収に生ごみを出さなくなって「家庭ごみの日」をあまり気にしなくてもよくなり、ごみ出しのプレッシャーから解放されました(笑)。

■生ごみの堆肥化歴はどれくらいですか?
 1989年くらいからはじめて、いろいろ試して自分にあった方法にめぐりあいました。良いといわれるものはいろいろ試しましたが長続きしませんでした。
屋内、屋外設置型生ごみ堆肥容器や段ボール、電気式で微生物によって分解させる生ごみ処理機なども利用しました。生ごみ処理機はいい堆肥ができ、生ごみを投入するだけなのでとても便利です。堆肥作りが習慣になり、野菜くずや食べ残しもずいぶん減りましたが、エネルギーとコストをかけることに疑問を持つようになりました。

■現在はどのような方法で生ごみを堆肥化していますか?

大地の恵み☆
元気な野菜ができました♪
 庭に穴を掘って埋めています。ずぼらな私には今の方法が一番あっているみたい。スコップで庭に直径40センチ・深さ30センチくらいの穴を掘って、そこに生ごみを捨てて、生ごみが見えなくなる程度に上に土をかければおしまいです。簡単でしょ(笑)。
 実は最初はにおいが出ないか怖々していたんです。でも、でませんでした。
 そのうちに、いろんな芽が次から次へと出てきて、いつの間にか野菜ができました。昨年はカボチャ、ミニトマト、ジャガイモを収穫しました。苗を植えたわけではなく、生ごみからできた野菜はおいしいし、本当においしい話でしょ(笑)。

生ごみは水を切っておくと、
においが出ません。

■生ゴミの捨て方で気をつけていることは?
 野菜くずは水を切っておくこと。そしてごはんの支度を終えたら、食べる前にすぐに穴に捨てに行くようにしています。新鮮なうちに穴に入れるのがポイント。
 水切りは完全にしなくても大丈夫です。チラシや新聞紙を折っておいて、その中に野菜くずを入れるようにすれば水切りも必要ありません。
 三角コーナーをなくしたら嫌なにおいがなくなり、台所が少しきれいになりました。

■ご家族の反応はいかがですか?

お庭には野菜のほかにも
かわいらしいお花が★
 家でとれたカボチャをおいしいって言ってくれました。立派な野菜ができたとほめてくれます。生命力があって、元気な野菜がとれる。それをいただくと元気になれる気がします。収穫するといつも感動しちゃいます。

■アドバイスをお願いいたします。
 楽しく実践するのが一番です。生ごみの堆肥化はとても楽しいです。まずは自分ができる方法でお試しください。

 ステキな生産者と出会えたことが、今の生活につながっています。捨てるものをつくらないのが一番だけどむずかしいですよね。だからといって野菜をダメにするのは申し訳ない。
 食材を大切に料理する責任を感じるようになりました。少しゆとりを持って台所に立つと、食材を無駄にすることが減りました。これからも大切においしくいただきたいと思っています。

 
 「理想は私が掘る穴が小さくなればいいと思っているの。でもまだまだ大きいなー」と語ってくれました。
 マンションにお住まいで生ごみの堆肥化がむずかしい方も、生ごみを乾燥させてからごみに捨てれば重い思いをしてごみを捨てることもなくなり、環境面ではごみ減量につながります。また、食べ残しがないように料理を工夫するなどして、生ごみを出さない暮らしを心がけましょう。
 
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