最近、「旬の食べ物をおいしく食べる」ということを忘れていませんか?『食べる』ことは『生きる』ことの基本です。旬のものを、素材を生かしておいしく食べる——それは環境も健康も守ります。
地場産の季節のものをおいしく食べる、食べるときには「いただきます」、食べ終わったら「ごちそうさま」のあいさつをする。それは心と身体と環境を、健全に守ってきた日本の文化です。レトルト食品をレンジでチン…という食事をしている方、製造時にかかる環境負荷も考え、ぜひこの春から食生活も見直しませんか?
「新もの」の質感を生かして食べましょう 新キャベツは蒸らし煮、小粒の新じゃがは丸揚げにして、新にんじんは千切りサラダ、それから新玉ねぎは丸玉ねぎのスープにしましょう。春独特の季節料理が楽しめます。
おひたしと言えば、ゆでた菜に花がつお、しょうゆをかけて食べますね。けれども本当の「おひたし」は、だしに好みの味加減をして菜をしばらく浸しておきます。季節の菜物でお試しください。ゆですぎないように!
㈰ だし(1と1/2カップ)に酒(1/4カップ)・薄口しょう油(大さじ2)を加えて加減だしを作る。 ㈪ 湯に小さじ1の塩を入れ、菜をゆでる。 ㈫ ㈪に㈰の2/3をひたひたにかけ、冷蔵する。※時間は30分以内。 ㈬ 食卓に出す前に食べやすい大きさに切り、残しておいただしをかける。
春休みは摘み草の季節。はこべ、よもぎなどを摘んで、白と緑の白玉だんごを色よくそえましょう。手に入らない場合は春菊を使います。 白玉を生麩のつもりで椀の具に使えば、いつもとは違った風趣を味わえます。白味噌の汁に白と緑の白玉を入れてみてください。春らしい趣きの一品になりますし、とても経済的ですよ。
㈰ 春菊の葉先をゆでる。 ㈪ 水気を絞り、細かく刻む。 ㈫ 白玉粉と混ぜる。 ※加える水の量は減らしましょう