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夏の省エネ VOL.2〜環境と体への負担を軽くしよう!〜 

 暑い夏、みなさんのお宅ではどのように涼をとっていますか?
 実は、冷房などで「涼しすぎる」空間を作ることは、環境にも身体にもとても負担になっています。

エアコン、効きすぎていませんか?

STEP1 設定温度
 1度高めにするだけで約10%の省エネになります
STEP2 設置場所を考える
 冷暖房兼用えあ今の室外機は風通しのよい東か南側に設置し、冷房時は日があたらないようにしましょう。約5%の省エネになります。
STEP3 冷房効率を考える
 部屋に入ってくる熱の20〜30%、部屋から逃げる熱の約10%は窓からです。カーテンやブラインドをつけると窓からの熱の出入りが減りますね。冷房効率が上がります。
STEP4 週1回のフィルター掃除
 エアコンのフィルターにほこりが詰まると空気の流れが減少してファンを動かす電力が増加してしまいます。1日8〜10時間運転すると約2週間で風量が5%ほど低下するそうです。週に1度はフィルターの掃除を心がけたいですね。


「冷房病」って…? 

 省エネのために冷房の設定温度をあげましょう、とあちこちで耳にしますが、実は省エネのためだけではなく身体のためにも設定温度は高い方が良いのです。冷房によって体の温度が急激に下がると毛細血管の収縮を引き起こし、結果、全身的な血行不良が引き起こされます。


原因@冷風を直接体に当てる

 症状は人により様々ですが、冷房の冷たい風を頭・首・肩に受けると頭痛や肩こり、風邪を引き起こしやすくなります。また、鼻の弱い人は鼻炎に、呼吸器の弱い人は喘息になりやすくなります。腰に冷房を受ければ腰痛・神経痛など、腰以下ならば坐骨神経痛や足のだるさ・不眠症を引き起こしやすくなってしまいます。
原因A冷やしすぎと温度差の激しい場所への出入り
 人間が急激な温度変化に対応できるのは5度以内です。それ以上の変化を度々うけていると、体温調節機能がだんだん狂ってきて温度変化に対応できなくなってしまいます。特に温度差の激しい場所の出入りは、自律神経失調を引き起こすこともあるといわれています。


?体温調節機能とは?

 人間の体温は産熱(体内でつくられる熱)と放熱のバランスを調整することによって、一定に保たれています。気温や冷温もふくめて外界の温度がさがると自律神経のはたらきによって、手や足など末梢の血管が収縮します。恒温動物である人間は、生命活動にかかわる重要な臓器の血行や温度を常に37度前後に保つ必要があります。そのため、末梢の血流を調整して放熱を防ぎます。自律神経は血管を収縮させたり拡張させたりすることで、体温の調節を行っているのです。もし自律神経失調による体温調節機能の異常や、血管自体の異常があると、そこから先端への血液の流れが悪くなり、冷えや痛みを生じます。
 人間は体温調節をするために、汗をかいて熱を下げたり、筋肉の運動で熱を作り出したりしています。しかし室温が一定だと、体温調節の必要がないので、この作用がうまく働かなくなってしまうのです。

予防と対策

人間が対応できる温度変化以内に、温度差を設定するようにしましょう。自然の調節機能が働いているうちは、冷房病を防ぐことができます。冷房の場合、27〜28度の室温にしておくのが最適だといわれています。
出かける際には薄手の長袖を一着持っていると便利です。直接冷風を体に当てないよう心がけましょう。
暑くなるとシャワーで汗を流して眠るようになっていませんか?シャワーでは体を温めることはできません。お湯につかることによって滞った血行を回復させることができますので、ぬるめのお湯にゆっくり入るなどしましょう。
暑さで食欲がなく、そうめんなど冷たいものばかりを摂っていませんか?食生活に偏りがでるとビタミンやミネラルが不足します。暑いときにこそ栄養のあるあたたかいものを食べるようにしてください。夏バテ予防にもなります。

 
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