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「地球のために」とスローガンから入る環境教育は、一過性のエコブームで終わってしまう。「持続可能な社会」の構築に向け、これから文理問わず求められる力は、他者・社会・自然環境などの対象について、「自分とのつながり」を感覚と知覚によって把握し、その中に探求する価値を見出す「科学的な感性」と、そのプロセスで生まれる問題を、自らの力で分析的・総合的に解決することができる「科学的なものの見方・考え方」、すなわち「科学的思考力」である。しかしながら日本の「科学的思考力」は、「理科離れ問題」などに顕在化する程著しく低下しており、もはや社会的リスクとして捉えられているのが現状だ。
組織の枠を超えた若手研究者・学生主体のNPO法人「natural science」は、「科学」のもつ様々な可能性を模索し、「科学」を切り口とした地域づくりを目指す法人である。主な活動内容である科学教育プログラムの開発・実施では、成長段階に応じた「科学的思考力」を養うことに主眼を置いている。
例えば地球環境問題をテーマにする場合も、自然や人間社会と自分とのつながりを五感で把握する感性からスタートし、単なる単発の"楽しいイベント"的な授業ではなく、その問題解決に向け、自ら判断し行動できるだけの科学的思考力を養うことを、プログラム開発・実施の主軸としている。これまでのべ約1,000名の親子が各種イベントや教室に参加し、我々の活動を支援する「natural
science 応援団」は現在約500名に及ぶ。また、地域の企業や研究機関との連携も積極的に行っており、現在、異業種15団体との協働で、教育プログラム開発・実施や共同研究を行っている。
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ガス検知器で二酸化炭素濃度測定
シンポジウムの様子 |