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はじめの一歩 ~できることから はじめよう~ |
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石巻市環境保全リーダー6期生 はじめの一歩 【石巻市/その他】 |
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◆参加人数: 6名 |
◆ 活動期間:2007年3月~現在 |
活動のきっかけ
平成18年度石巻市環境保全リーダー育成講座で知り合ったのが、私たち「はじめの一歩」のはじまり。大切なのは「どう行動するか」。そして、周囲には「知ったからにはぜひ行動に移してみたくなるような形で伝えたい」。自分が変わってはじめの一歩を踏み出すことでドミノの1コマが倒れ広がっていくように、環境保全の輪が広がっていくことをイメージして活動をはじめた。
①現状を知る ②原因を知る ③自分が変わる ④伝える という学びの段階を大切にしている。私たち自身が知り、変わることがベースにあり、これを相手に合わせて繰り返すこと、相手を尊重し、伝え合い、意見を出し合うことで仲間が増え、より良い活動となっていくと考えている。
活動内容
環境学習・イベント等での啓発、普及活動 一人一人、一つ一つの行動を続けて、伝えていけば、やがて広がり大きなものとなる。今日のささやかな行動は、地球を幸せにする「幸せの種まき」なのだというメッセージをこめて、その時々に応じたテーマを取り上げて提案する。 特に子供たちとの関わりに重点を置き、展示用模型、手作りの紙芝居や人形劇、お買い物ごっこ等、体験・参加型の活動をしている。また、エコメッセージをいただき、環境フェアで掲示している。
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紙芝居・・・「海ガメの話」(ビニール袋を飲み込んだカメが人間の子供に変身して、海の生物の窮状を砂浜にいる子供達に伝える。皆で清掃した砂浜に、海ガメが卵を産みに来てくれた!) + 海洋生物を苦しめる現状、レジ袋に使用される石油量、レジ袋を使わない買い物等を伝える。
人形劇・・・①ウミヘビ君とブタ君が、「海ガメの話」を聞いてゴミ・資源の分別を始めたら・・・。 ゴミと資源の違いや焼却場に持ち込まれるゴミの量、リサイクル等について伝える。さらに、参加者全員にゴミの分別体験をしていただく。
②ブタのプーちゃんはファストフードが大好き。だけど、ピーちゃんは、ご飯やお魚、近くの畑でとれた野菜を食べなさいっていうの。どーして?? +ピザを例に、日本の自給率、おもな輸入先を示し、国産品だけで作るとどうなるか、模型を使って伝える。
フードマイレージ・・・納豆やトマト、魚、肉など身近な食材が口にするまでにどれだけの距離を運ばれるか、模型を使い体験・展示する。低い食料自給率・地球温暖化・エネルギーの問題等の展示を合わせて行い、食べ物選択のはじめの一歩(自給自足)を提案する。
エコ市場・・・「自己責任とかしこい消費者」 買い物ごっこをする中で、輸送コストや地産地消、リユース、リサイクルなどについて伝え、日常の商品選択と環境の関わりに気づいてもらう。
エコメッセージ・・・来場して感じたことや、今自分がしている環境保全につながる行動、今日からはじめる環境のための行動宣言など、環境に関するメッセージ「あなたのはじめの一歩」を自由に書いていただく。また、過去のメッセージを含めて活動の場で掲示・紹介する。
石けんのお話・・・石けんと洗剤ってなにが違うの?使った後はどうなるのかな?
水のミニブック・・・かつては身近だった川や海。今は、水道の蛇口を捻ればいつでも水は手に入るけど、使った後の水を意識すること、ありますか?
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・平成19年3月 蛇田地区子供会で「海ガメの話」ゴミ・資源の分別 保護者へ水のミニブック配布
・平成19年4月 環境保全リーダー育成講座開校式後に紙芝居「海ガメの話」
・平成19年9月23日 環境フェア 「海ガメの話」「石けんの話」マイバッグ・マイ箸・マイカップ等紹介展示、アイドリングストップの資料展示、エコメッセージ記入を参加者に依頼・掲示
・平成19年12月10~16日 いしのまき市民ひろば、マイバッグ展示、マイ箸袋教室、エコ市場(買い物ごっこ)
・平成19年12月22日 キャンドルナイトinいしのまきで「海ガメの話」
・平成20年6月15日中里地区子供会リクレーション 親子でピザ作り 人形劇② +食糧自給率にそってピザを作ると・・・。
・平成20年環境7月27日 環境フェア 食べ物と環境の関わりをテーマに展示 人形劇② +食糧自給率にそってピザを作ると・・・。 フードマイレージ・エコメッセージ依頼+掲示(前年分を含む)
・平成21年7月 時間をはずした日の祭 「海ガメの話」 マイバッグ展示
・平成21年8月 向陽・向陽第2・山下・石巻地区の各こどもエコクラブ 「海ガメの話」 人形劇①
小学校環境学習
エコメッセージ(抜粋) (児童より) 「ありがとう またきてね ごみはちゃんとわけてすてるから」 「テレビをつけっぱなしにしない」 「水どうをだしっぱなしにしない」 「これからはリサイクルできるものはリサイクルに行く」 (クラブ担当者より) 「今日はとてもためになるお話や紙芝居をありがとうございました。子どもたちも目を輝かせてお話を聞いたりゴミの分別にも真剣に取り組んでいました。きっと家に帰ってからも、家族と一緒にエコについて話をしたり、考えたりする機会が増えることと思います。(以下省略)」
予想される効果
「海ガメの話」やゴミの分別の人形劇、ゴミに関する展示、アイドリングストップに関する展示では、現在のゴミの排出量、レジ袋に使用される石油量、割り箸に使われる木材量等を伝える一方、マイバッグやマイ箸の利用等、使い捨てない暮らし方を具体的に提案している。レジ袋、割り箸、ペットボトル等の排出量削減効果を狙ったもので、収集・焼却するゴミの量が減少すればCO2排出量削減に結びつく。
地産地消に関する人形劇、エコ市場やマイレージ等の体験は、過剰包装について考えたり、商品製造や輸送に隠されたCO2排出量を知ることができる。買い物をまねることで私たちにとって身近な問題となり、実際の場面でも、商品選択に環境負荷という視点が加わる。 製造・販売に伴うCO2排出量の少ない物を選ぶ目を養うこととなり、地球温暖化防止につながる。 環境フェアや子ども会での提案は、子ども達が保護者と一緒に参加する行事なので親子で地球温暖化について知る場面を提供できる貴重な機会である。
こどもエコクラブの環境学習では、子ども達が知り、体験したことを家族へ伝え、家庭でできる温暖化防止の取り組みが話し合われることと思われる。体験者一人ではなく、家族みんなで楽しみながらできる活動は、生活習慣となって長く続けられていくことだろう。学習会をきっかけとして、身のまわりの事柄を意識したり、ニュースに目が行ったりするよになってもらえたらうれしい。
おわりに
地球温暖化は大きな問題だが、地球を取り巻く他の問題と根本的な原因は同じなのではないだろうか。本当の原因は私たちが現実を知らないこと、他者の困窮に鈍感に(無関心)になってしまったことと考える。私たち「はじめの一歩」の活動は、地球の現状と、私たちの暮らし方がどのような影響を及ばしているかを伝えることにより、参加者自らが今後の暮らし方を考え、行動するきっかけとなることを目指している。
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代表者:後藤 裕 |
担当者:安藤 ひとみ
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電話:0225-95-1111(内線553)石巻市生活環境部環境対策課環境保全グループ |
FAX:0225-22-6120
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住所:〒986-8501 石巻市日和が丘一丁目1番1号石巻市生活環境部環境対策課環境保全グループ |
Email:isenvmeas@city.ishinomaki.lg.jp
※送る際は@を半角にしてください
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ホームページ:
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