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市民センター講座「緑のカーテンの恵みに感謝」から始まった
地域コミュニティと葉っぱの広がりと効果 |
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シンプル&スローライフの会と福沢市民センター 【仙台市青葉区/NPO】 |
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◆参加人数:14名 |
◆ 活動期間:2009年6月~2009年9月 |
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西日が強く当たる図書館の遮蔽効果と、地球温暖化防止対策の効果を学ぶ市民講座として企画された「緑のカーテンの恵みに感謝」は、緑のカーテンの成長とともに講座参加者の連帯を深め市民センター本来の役割を発揮し、活き活きと活動したサンプルではないかと思いエントリーした。
2009.6.4 福沢市民センターとシンプル&スローライフの会 事前打合せ緑のカーテンの設置場所、設置方法、緑のカーテンのイメージの確認 講座のねらいと内容についての確認 市民センターとシンプル&スローライフの会の役割分担についての確認
2009.6.20 「講話&ヘチマの植付け」 講話の前にアイスブレイク ・6回に渡る講座のため、名札をつけることとし、呼ばれたい愛称を発表し相互理解をはかった。 ・ヘチマ、ゴーヤ、朝顔の3種の緑のカーテンを想定し植付け作業をした。仙台の緑のカーテンにふさわしいツル性植物を考える実験とした。 ・植付け作業終了後、緑のカーテンの下に他の野菜も植えてみましょうと 参加者から声があがり、参加者の主体的な活動の展開へと膨らんだ。
2009.6.27 「ヘチマの手入れ&観察」
2009.7.11 「ヘチマの手入れ&観察」 ・参加者が植えたキュウリのタネも発芽し、参加者は成長の喜びを感じながら足繁く手入れや観察に市民センターを訪れるようになってきた。 ◆市民センターは、参加者の要望と野菜の成長に合わせ、支柱の購入追加 に走り回ることになった。
2009.8.1 「ヘチマの手入れ&観察」 ・参加者と一緒に講座で予定されているヘチマカレーの他に、収穫されるヘチマ、ゴーヤ、その他の野菜を利用したメニューの検討を行った。◆市民センターはその手配と段取りを担当
2009.8.22 「ヘチマの収穫&調理」
・二つのグループに分かれ、カレーを作る。ゴーヤ、ヘチマのメニューを自分たちで考え作り、みんなで試食会をした。 ◆予想以上に美味しく、楽しく、お腹いっぱいになり、笑顔がひろがった。
2009.9.5 「緑のカーテンの効果を測る」 ・植物が二酸化炭素を吸収し、酸素を出していることを気体採集器を使用して計測した。呼気を植物を入れたビニール袋に吹き込み二酸化炭素量と酸素量を測った。その結果、二酸化炭素は1.8%から0.75%に減少し、酸素は19%から20%に増加していたことがわかった。ビニールの中にはたくさんの水滴が溜まっており、蒸散していることがわかった。・放射温度計を使い陽のあたるところ、当たらぬところ、緑のあるところ、無いところの温度測定をした。 ・効果測定の準備として、8月22日の調理実習後に設置したボタン電池型温度計(
外気温、1階図書室、2階和室 )の温度データを回収し、温度を比較し緑のカーテンにより遮蔽された1階図書室の室温が1番低く緑のカーテンの効果を知ることができた。 ◆簡単な実験と一目瞭然の計測機器に驚きながら活動に取り組んでいた。
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・感想発表 ◆講座として始まった緑のカーテンが、参加者自らの植物のお世話を通し、講座が主体的な企画で進められ親睦が深まった。その結果として緑のカーテンが見事に広がり、西日が強く扇風機なしでは過ごせなかった図書室が、見た目にも実際にも涼しく、美しい空間を作り出すことに成功した。また来年もやりたい、近くの小学校と協働して活動を広げて行きたいという意欲を語り合い、今後の展開に期待が持てた。これは大きな成果であると思う。
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