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資源の再利用を目指した仙台七夕飾り製作に関わって |
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東北生活文化大学高等学校 JRC 【仙台市泉区/学校】 |
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◆参加人数:30名 |
◆ 活動期間:2009年7月~2009年7月 |
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仙台七夕を開催するにあたり、商店街の方々から今年も七夕飾り製作を、との誘いを受け私たちJRCが行う事になりました。7月初旬のことでしたので、あわただしく準備を進めました。
昨年取り組んだ美術コースの「エコ七夕」を継承しつつも、JRCの独自性を出したいと考え「エコ」と「世界平和」をテーマに作ることを決め、JRCメンバーの他にボランティア参加者を募りました。本来ならゴミとして捨てられるものを再利用し、なおかつ綺麗に作りたいと考えました。アイスクリームのヘラ、牛乳やジュースの紙パック、トイレットペーパーの芯を利用し、折鶴を組み合わせ「エコ」と「平和」が融合した吹流しを作ることにしたのです。そして、目の見えない人には音で楽しめるように工夫し、平和をアピールできるよう意識して飾りを作りました。
保健室の前に「飲み終えた牛乳やジュースの紙パックは潰さずに洗ってこの箱に入れてください。」と張り紙をした箱を置き、集めた紙パックを乾燥させ2cm位の幅にカッターで切り、そのままの形(ひし形)をいかして飾りとして活用したり、各トイレに「トイレットペーパーの芯をこの箱に入れてください。」と張り紙をした箱を置いて収集し、カッターで4cm位の輪に切ってアルミホイルに包んで飾りにしたり、食堂で残ったアイスクリームのヘラの両端に穴を開け、ビーズを通して鈴や音色棒をつけ飾りの一つにしたりなど、いろいろな工夫をしました。しかし、そのまま飾りとして使うと、見た目が質素になってしまい、わざわざ遠くから見に来てくれる人も満足していただけないと思い、エコであり、なおかつ綺麗で豪華な飾りを作る事を目指しました。紙を販売している店主の方から、不用になった紙を無料でいただいたり、作り方のアドバイスをいただいたりと、製作するにあたって様々な方々の善意にふれることができました。
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当初はきちんと完成できるか不安がありました。なおさらJRCメンバーは全員が3年生ということもあり、制作期間がちょうど夏休みという忙しい時期だったので参加者も少ないのではと心配でした。しかし、夏休みに入ってみると大勢のボランティアが集まり、お互いの距離も縮まり雰囲気が和やかになりました。また、あまり接したことのなかった留学生や先生方とも関わることができ、遠い存在として感じていた地域の方々も飾りの上げ下ろしを手伝ってくれたり、活動に協力していただいたことで、より身近な存在になりました。
家に持ち帰って作った人もおり、家族との会話が弾み、家族や親戚みんなで飾りを見にでかけ、仙台七夕を大いに楽しんだという話も聞きました。
製作しながらアイディアを出し合い、試行錯誤を重ね、その都度話合って飾りを作るのは大変でしたが、七夕の由来などおしゃべりしながらの作業は、楽しいひと時でもありました。
仙台七夕期間中はたくさんの観光客が本校の七夕飾りを見てくださり、中には手にとって音の出る飾りやアイスクリームのヘラや紙パックに驚き、記念撮影をして幸せそうな笑顔で思い出を作っている光景は、私たちをも幸せな気分にさせてくれました。
まさに一つのアクションが大きな波及効果を生むんだという事を実感しました。
また、マスメディアでも報じられ、街ナビや河北新報の記事、東日本放送、NHK、東北放送、FM仙台でも紹介され話題となり、どちらかといえば引っ込み思案だった私たちが自信をもって堂々とインタビューに応じることができ、大きく成長したように思います。
この活動に参加したことによって、二酸化炭素削減に微力ながら貢献できたことの満足感もありますが、なによりもメンバーとの団結力が生まれ、人と関わることの大切さを知ることができました。
今後は私たちJRCが中心となり、校内で紙パックやトイレットペーパーの芯を引き続き集めて、再資源化を目指す活動を行っていくことにしました。今年は急遽、私たちJRCが七夕飾りを作ることになって慌てましたが、来年からはエコ七夕飾り製作に計画的に取り組み、ただのゴミが七夕飾りとして再利用され「ストップ温暖化」に貢献できるイベントになるように活動を継続していきたいと考えています。
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代表者:赤間 晴佳 |
担当者:伊藤 すみ子、三浦 聡子 |
TEL:022-272-7511 |
FAX:022-272-7523
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住所:〒981-8585 仙台市泉区虹の丘1丁目18番地 |
Email:smiura@mishima.ac.jp
※送る際は@を半角にしてください
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ホームページ:http://www.seibun.ed.jp |
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