2007年6月末日の任期完了をもって木村修一前理事長が理事長職を辞任し、7月9日に行われた2007年度第2回理事会にて、長谷川公一理事が理事長に選任され、就任しました。
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木村前理事長あいさつ |
MELONの今後の活動に期待 |
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20世紀は人間の歴史の中で、最も華やかにサイエンスが花開いた世紀でした。私が子どもの頃に聞いて空想をかきたてた「お月さんに棲むウサギ」の話は、大人になっても持ち続けたい夢の話でしたが、「月に人間が踏み込んだ」現在、この童話を孫たちに語り聞かせることさえ迷ってしまう宇宙科学の進展ぶりです。
しかし、この快挙もその背景に軍事力の威嚇がちらついて見えるし、原子爆弾にみるように、科学が破壊力と殺傷力を高めるための道具になったこともこの世紀であり、地球レベルの環境破壊をもたらした不幸な世紀でもありました。なぜか若いころに読んだリシエの「愚かなる人間」がよみがえるのです。「地球サミット」の宣言は、これに立ち向かう人間の知恵を示すものでした。しかし、現実には中東その他の戦争はなかなか終わる気配がなく、それどころか、日本の最近の動きは、憲法九条をなくして戦争に加担する動きがうかがえてなりません。
「地球サミット」の精神を基盤に生まれたMELONは、人間の知恵を掲げる担い手の一員として、地球環境の破壊を防ぐ活動を地道に力強く続けていくことが求められています。MELONの特徴である「環境とくらし」を守るスタイルの活動はかなり定着しており、社会的な認知度もずいぶん高まってきていると思います。理事長を辞任するにあたり、身近な環境問題の1つとして、宮城県の顔でもある仙台市を本当に「環境を配慮した杜の都」と誇らかに言えるような街づくりの構想と提言も、今後のMELONの活動に入れていただきたいということをお願いしたいのです。MELONよ、頑張れ!
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長谷川公一新理事長あいさつ |
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木村修一理事長のあとを受けて、理事長職をお引き受けすることになりました。大変な重責で、足がすくむ思いがいたします。若輩ですが、会員の皆様の協力を得まして、14年間のMELONの歴史を継承し、さらに発展させてまいりたいと願っております。
日本全国に環境NGOは少なくありませんが、MELONは、皆様もご承知のように、(1)農協、漁協、森林組合、みやぎ生協、日専連を母体としているという点において、(2)地域の環境問題全般を扱うという点において、(3)行政機関から人的にも財政的にも独立しているという点において、全国的にみても大変ユニークで稀有な環境NGOです。早期に財団法人として組織を整えた点も特筆されるべきことです。
理事の1人として、私もこれらの点を頭では理解しておりました。しかしそのことの意義や重み、有難みを、ストップ温暖化センターみやぎのセンター長として、昨年7月から、都道府県地球温暖化防止活動推進センター連絡会の代表幹事を引き受けるようになって、各地のセンターと交流を深める中で、折々に、一層痛感するようになりました。
丸い大きなMELONの実は、宮城県の地域の宝物、財産です。一緒に力を合わせて、さらに大きな丸い実を育んでまいりましょう。いろいろなご意見、ご批判、注文、ご提言などを遠慮なくお寄せください。会員の皆様の「輪」こそが、MELONの最大の力です。 |