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第7回MELON環境市民講座 冬の渡り鳥観察会

日時 2008/02/16(土)13:00〜19:30
開催場所 仙台駅出発→伊豆沼・内沼、蕪栗沼
参加人数 22名
講師 呉地正行さん(MELON理事、日本雁を保護する会会長)
主催 MELON水部会
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 2月16日(土)第7回MELON環境市民講座冬の渡り鳥観察会を開催しました。大変人気の企画で募集定員を超える応募があり、抽選の上22名の方にご参加いただきました。講師はMELON理事で日本雁を保護する会会長の呉地正行氏にお願いし、伊豆沼周辺と蕪栗沼を散策しながら随所で鳥の生態や渡り鳥を取り巻く環境について説明していただきました。

 天気は晴れでしたが風が強く、帽子にマフラー、手袋、マスクと皆さん万全の防寒対策で臨みました。前半は伊豆沼周辺の遊歩道をゆっくり歩きながら鳥たちを観察しました。頭上を飛ぶ白鳥の姿、沼を飛び立つサギ、頭部に特徴的な飾り羽のあるタゲリなど、さまざまな鳥を観察することができました。
 「タゲリ」という野鳥は、田んぼを足で蹴ってエサとなるミミズなどを探すことから「田んぼを蹴る」→『タゲリ』と名前がついたそうです。また、「鳥目」という言葉がありますが、鳥は本来ものすごく目が良い生き物で、暗くなると目が見えなくなるのは鶏だけとか。そんな、1度聞いたら忘れられないおもしろいお話もたくさんしていただきました。

 散策路のゴールは東北本線新田駅のそばにある、伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター淡水魚館です。淡水魚館のすぐ目の前では、餌付けされたカモ類や白鳥がたくさん集まり、人の姿を見ると警戒心もなく寄ってきます。望遠鏡や双眼鏡を覗かなければ姿を確認できない野生の鳥たちを見てきたばかりの参加者には、とても奇異なものとして目に映ったようで、一目みるなりあちこちから「気持ち悪い」と声があがっていました。

 後半は蕪栗沼に移動して雁のねぐら入りを観察しました。日が沈む頃にねぐらに帰って来る雁の群れを待ちます。風が心配されましたがこの日は無風で、ゆっくりねぐら入りを観察することができました。雁の帰りを待つ間には、一時は絶滅を危惧されたこと、雁をはじめ渡り鳥たちの生息環境を守るために地域で蕪栗沼を保全する活動が取り組まれている話をうかがいました。

 鳥を観察しながらのお話は参加者の皆さんの心に強く残ったようです。湿地が減ったこと、開発による環境の変化で伊豆沼や蕪栗沼は渡り鳥にとって決して住み良い場所ではないこと、「ふゆみずたんぼ」のわかりやすい説明など、観察会に参加して深く感銘したことが感想として寄せられました。この他アンケートには「先生の丁寧なお話しがとてもよかった」「感激しました」「今回の機会に恵まれて感謝します」など、皆さんの思いが伝わってくるたくさんの感想をいただきました。 
参加者の感想(アンケートより抜粋)
先生より、いろんな説明が聞けておもしろかったです。

ふゆみずたんぼについて知っていたが、今回説明を聞いて具体的にわかった

思いがけず今回の機会に恵まれて感謝しております。実際に目で見てこんなにいろいろの鳥がきているのかととか、鳥の色合いのきれいなこと、すごい!先生のお話しをうかがって「なるほど」と感心することばかりです。「ふゆみずたんぼ」のことも人と鳥との共生とこれからの夢・ロマン、本当の感動の時間でした。大変ありがとうございました。

伊豆沼、蕪栗沼にいる渡り鳥も開発による環境の変化で決して住み良い沼とは限らず、むしろ他に沼がなくなってきているためやむを得ずいる事情も知りました。渡り鳥などが住みよい環境を創り守ることは人間の生活環境とってもすばらしいことを知りました。ありがとうございました。

感激でいっぱいです。半日ですがとっぷり自然に浸り、案内されるままに時間を気にせず渡り鳥の生態にふれることができました。心にも脳にも大変な刺激になりました。これからの日常生活がまた少し豊かになりそうです。

MELONの活動をはじめて知りました。呉地先生の話はおもしろかった。

規模も適当で行き届いていた。

和やかな雰囲気で楽しかったです。沼で呉地さんが話してくれた、湿地が減ったとかふゆみずたんぼのお話は、とても説得力がありよかったです。本やTVできいたのでは心に残らなかったと思います。半日鳥や沼、田んぼを見てきて、更にあの場所で鳥を見ながらだったからですよね。ふゆみずたんぼ活動ぜひがんばってほしいです。

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