活動報告

2024年度「みやぎのSDGs環境学習支援」活動報告

ストップ温暖化センターみやぎ(MELON内)では、持続可能な社会の創り手を育成するために「みやぎのSDGs環境学習支援」として、二つの事業を展開してきました。SDGs環境出前講話では、宮城県内の多くの小中学校、高校等で講話を行い、SDGs教育プロジェクトでは、特定の小学校の環境や防災の学習を継続して支援しました。以下、2024年度の活動報告です。

1 SDGs環境出前講話(主に環境省・地域における地球温暖化防止活動促進事業による助成)

キリバス編と南極編は今までと変わりませんが、気候変動編を環境・防災編に変更して、7種類の講話を用意し、さらに、今年度から企業による二つの講話を追加しました。講話の実施校はキリバス編15校、南極編10校、環境・防災編10校、計35校(新規16校・継続19校)で、受講人数は計2,690名となりました。

校種・学年 キリバス編 南極編 環境・防災編
小学校4年 2 1 3 6
小学校5年 5 2 4 11
小学校6年 3 5 2 10
中学校 4 1 5
高校 1 1
特別支援 2 2
15 10 10 35

環境・防災編10校の内訳は、SDGs1校、気候変動2校、リサイクル2校、運輸2校、防災2校、3テーマ同時が1校でした。新たに設けた企業による講話は、計4校で実施することができました。小学校に比べて中学校は5校と少なかったですが、全校生徒による講演会となった学校が3校あるなど、計861名が受講しました。同一校で二つの講話を申込んで行う場合もありました。

講話後には、受講した児童・生徒のみなさんに感想を書いてもらいました。いただいた感想から、講話の内容や思いが伝わったことを実感できました。

《2024年度SDGs環境出前講話感想(一部抜粋)》

https://www.melon.or.jp/wp/wp-content/uploads/2025/03/kanso.pdf

講話終了時には、調べるための資料として、当センターで作成した小冊子「SDGsと地球温暖化」を配布して、その後の学習を促しました。

当方オリジナルのウェブ教材「わたしたちのSDGsライフスタイル~家庭でできる54個の行動」は、小中学生向けに開発した学習ツールです。各自のタブレット端末を使い、家庭でどんな行動をすればどれくらいの効果(CO2削減量と節約金額)が得られるかを知ることができます。

実施校には、講話後に児童・生徒各自のタブレット端末でウェブ教材を使用するようにお願いをしました。今年度から画面に「送信」ボタンを設置したことにより、CO2削減量と節約金額のデータ、使用した感想を回収することができるようになりました。結果は別のページで報告します。

年度末に先生方を対象としたアンケートを行いました。全員の先生から講話を行ってよかったとの回答を得ました。1回限りの講話ですが、その前後に学習を行うなど、学びの中に講話が位置付けられていることが分かりました。多くの先生方が講話の継続を希望しているので、賛同を得ながら次年度につなげていきたいと思います。

《2024年度SDGs環境出前講話アンケート結果(先生対象)》

https://www.melon.or.jp/wp/wp-content/uploads/2025/03/2024sdgskouwakeka.pdf

2 SDGs教育プロジェクト(主にエフピコ環境基金による助成)

2024年度は継続校4校、新規の学校2校、市民センターと児童館2団体、計8団体、472名を継続して支援しました。

学校・団体 学年 人数 テーマ 主な支援
仙台市立芦口小学校 5年 63 環境・防災 グリーンカーテン
仙台市立長命ケ丘小学校 5年 53 地域共生 グリーンカーテン
仙台市立長命ケ丘小学校 6年 60 自分づくり 出前授業
仙台市幸町市民センター 41 SDGs グリーンカーテン
仙台市長町南児童館 ※1 グリーンカーテン グリーンカーテン
仙台市立八木山小学校 5年 97 気象・防災 出前授業
仙台市立八木山小学校 教員 ※2 防災 研修
仙台市立北六番丁小学校 5年 53 川環境 出前授業、水質調査
仙台市立岩切小学校 特別支援 19 SDGs 出前授業
仙台市立鹿野小学校 5年 56 環境・防災 出前授業、助言

※1 児童への直接のかかわりなし、※2 教員の人数は約25名

学校・団体への支援は、MELONスタッフが行うことに加えて、企業・団体等の協力を得ながら進めました。2024年度は、「小学校で語り部活動を行いたい。」という大学生の希望を実現することができました。
《協力》
推進員コミュニケーターチーム、シンプル&スローライフの会、せんだいE-Action実行委員会、認定NPO法人まちづくりスポット仙台、ブランチ仙台各テナント、東北放送tbc気象台・星野誠氏、東北工業大学・山田一裕教授、宮城教育大学学生・庄子さくら氏

年度末に関係者の方々を対象としたアンケートを行いました。全員から支援が役立ったとの回答を得るとともに、児童・生徒の意識や行動の変容が見られたとのことでした。それぞれが支援の継続を希望しているので、賛同を得ながら次年度につなげていきたいと思います。

《2024年度SDGs教育プロジェクトアンケート結果(関係者対象)》

https://www.melon.or.jp/wp/wp-content/uploads/2025/03/2024sdgskyouikukekka.pdf

3 活動を振り返って

SDGs環境出前講話は宮城県内の学校で広く行い、SDGs教育プロジェクトは仙台市内の学校・団体を深く支援してきました。
9年目となったSDGs環境出前講話は、今まで延べ234校で実施して約22,000名が受講しました。実際の行動変容はあくまで家庭や学校次第ですが、講話で感情を揺さぶったり知的好奇心を高めたりした後、小冊子で調べ学習を支え、ウェブ教材で行動を促すというプロセスを創ることができました。次年度は、新たな講話のメニューを加えて、様々な要望に対応していきたいと思います。
4年目となった SDGs教育プロジェクトは、仙台市内の小学校・団体を今まで計15校、支援してきました。学校によって学習テーマは異なり、環境、防災、気象、地域共生、川、SDGsなど、多岐に渡りました。芦口小学校では「環境」としてグリーンカーテンを育て、長命ケ丘小学校では「地域共生」としてグリーンカーテンを広める活動を行いました。多忙な学校での環境や防災の学習を継続して支援し、学校と外部をつなぐ役目を果たすことができたといえます。
ストップ温暖化センターみやぎにおいて、SDGs環境出前講話とSDGs教育プロジェクトは、現在、活動の大きな柱となっています。教育分野の中で児童・生徒の行動を変容させるには時間がかかりますが、学校と外部が連携をしながら進めていくことが重要です。引き続き、持続可能な社会の創り手を育成するために二つの事業を深化・発展させていきたいと思います。

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