職員研修会~仙台市立八木山小学校
7月21日(金)、SDGs教育プロジェクトの支援校である仙台市立八木山小学校で先生方を対象にした職員研修を行いました。MELONスタッフ4名で訪問しました。テーマは、「持続可能な社会の創り手を育てるための外部連携」です。
第1部の 話題提供では、MELONスタッフから「みやぎのSDGs環境学習支援」という内容で話題提供を行いました。学習指導要領前文に「持続可能な社会の創り手」の一文が入って全国の小学校の目指すべき理念となったものの、学校現場は多忙を極めているので、外部が支援することによって協働で持続可能な社会の創り手を育てていく呼びかけをしました。すでにMELONが行っているSDGs環境出前講話とSDGs教育プロジェクトを紹介するとともに、どんな支援が可能かを伝えました。
第2部では、MELONが作成した小学校高学年向けウェブ教材「家庭でできる!気候変動対策」を各自のChromebookで試してもらいました。MELONスタッフが各学年のグループを回りながら対策の解説をしていきました。使ってみた感想を聞いたところ、
「小学校高学年によさそうだ。」
「大人が使ってもおもしろい。」
「金額が分かるのがよい。お金に子どもは反応する。」
「参観日に親子でやってもよい。」
「総合的な学習の時間だけでなく、家庭科の暮らし方の学習でも使うことができる。」
などの声をいただきました。
第3部のワークショップでは、「持続可能な社会の創り手を育てるためにどんな外部連携が考えられるか」について学年ごとに話し合いを行いました。MELONスタッフが各学年のグループを回りながらどんな支援ができるかを助言していきました。その後、話し合った結果を全体の場で発表してもらいました。
話し合いで出た主な意見は、以下の通りです。
1年生 作り手の願いを知ることができたら食品ロスも減らせる。
2年生 リサイクル工作やサツマイモ料理、虫の生態を知る講話を行いたい。
3年生 社会科のスーパー見学で食品ロスの取り組みを知りたい。
4年生 社会科のごみの学習で実際に関わっている人の生の声を聞きたい。
特別支援 野菜を育てているので農家の方の話を聞きたい。
5年生 防災で具体的なデータを知って必要感・危機感を持たせたい。
6年生 まちづくりの学習で講話や体験活動を行いたい。
MELONで小学校の職員研修を行うという初の試みでした。SDGsの目標である現代的諸課題を取り上げた学習は、学校と外部がつながって進めていくことが重要であることを理解してもらえました。MELONが学校と外部をつなぐ役目を果たし、学校の要望にできる限り応えて支援をしていくことを伝えました。
MELONにできる支援を伝えることに加えて、学校の先生が望む支援も聞くことができました。5年生の先生からは、さっそく気象・防災に関する出前講話の要請がありました。今後は、学校現場の先生方の声に耳を傾けながらよりより支援の内容を検討していきたいと思います。
今回の職員研修により、学習指導要領で示された「よりよい学校教育を通してよりよい社会を創るという理念を学校と社会とが共有すること」につながり、「社会との連携及び協働により実現を図っていく」ための第一歩を踏み出すことができたといえます。