MELONの活動は一言で説明することは難しいと皆さんおっしゃいます。それほど、環境に関する分野が広く社会的な問題が多いということだと思います。 そんなMELONの活動内容を一気に知ることが出来る「第24回MELON会員と市民のつどい~MELONフェスタ~」が9月28日(土)にエル・パーク仙台ギャラリーホールで開催されました。
MELON会員による9つの部会やストップ温暖化センターみやぎ、初出展のEPO東北の活動紹介ブースがあり、参加者からの投票で決まる部会・プロジェクトブース賞は、当日の朝に刈り取った木々で彩られ、クロモジ茶の試飲で皆さんの心をぎゅっと捕らえた「みやぎ里山応援団」でした。
食部会のオリジナル紙芝居「お家の中のネオニコチノイド?」の上演やMELONcafeブースでは、雑紙の台紙に流木やプラスチックの海洋ごみで作るフォトフレームのワークショップも楽しみました。各部会、趣向を凝らして活動内容の紹介をしていましたよ!
学生サークルブースでは、東北工業大学環境サークルたんぽぽのヨシ刈り体験、月に一度の学校周辺の清掃活動、青葉まつりや企業のイベントにエコステーションを設置、運営の活動の紹介がありました。現在47名で活動しているそうです!
尚絅学院大学環境活動サークルのFROGSの「尚絅の森で採取した昆虫の難問クイズコーナー」では、難しすぎるけれど虫との関わりや身を守る方法を知ることができました。一押しの昆虫は、写真では伝わらないほど実物の色がきれいでキノコの中に生息している「ルリコガラシハネカクシ」だそうです!
国連気候行動サミット前の9月20日(金)に仙台でも行われた「グローバル気候マーチ」に参加したCSOインターン生は、気候変動についての自主プロジェクトや世界的に広まっている「FRYDAY FOR FUTURE」の活動を紹介しました。
昨年のCSOインターン生が発足した環境系学生団体「海辺のたからもの」は、レジンペレットなどの小さな海洋ごみを使ったアクセサリー作りのワークショップを開催し、ステージ発表では、カキの養殖で使うプラスチック製の豆管やシーグラスなどの海洋ごみを餌と間違えて食べてしまったアザラシの寸劇を披露し、学生団体の賞を受賞しました。
会員企業ブースでは、(株)サイコーの機密文書を裁断した用紙がトイレットペーパーに再生されていることやプラスチックの再生される様子を知ることができました。 あいコープの「パルシステムでんき」の説明では、東北には再生可能エネルギーといわれる太陽光発電、バイオマス発電、小水力発電、地熱発電の産地がありエネルギーの地産地消も夢ではないことを知ることができました。
みやぎ生活協同組合では、身近な生活製品の環境配慮商品のマークについて、SDGSの世界を変えるための17の目標と照らし合わせて知ることができました。企業ブース賞は、みやぎ生活協同組合の皆さんでした。 普段は顔を合わせることのないそれぞれの部会の方同士や、分野や世代を超えてお互いに今後の活動に役立つ情報を交換しました。
ライブゲストには、尚絅学院大学出身の旅人シングソングライター@なおポップさんが登場しました。
野鳥が好きで山に写真を撮りに出かけるという@なおポップさんは、野生動物の居場所がなくなり人との共存が難しくなっていることに何が出来るのか考えることもあるそうです。そんな@なおポップさんの風景や人、土地を感じながら紡いだ言葉と透き通る歌声が会場を柔らかい空気で包み込まれました。
今年のMELONフェスタの手作りお菓子は、「バナナケーキ」、「くるみ寒天」でした。 フェアトレードのコーヒーとも合い、とっても好評でしたよ! もちろん!会場内のごみは、エコステーションで分別しました。
今年の理事長賞は、仙台の冬の風物詩といえば光のページェントですがここ数年は、『せり鍋』が新しい仙台の冬の風物詩になっています。若い世代の代表として「なとり農と自然がっこう」主宰であり伝統野菜のセリやミョウガタケなどの生産者の三浦隆弘さんに贈られました。が、ご本人がお越しになれず食部会の同じ苗字の三浦さんが代理で登壇し受け取りました。
最後に、長谷川理事長は、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんが発端となり行われた「グローバル気候ストライキ」に185カ国で760万人以上が参加したとことにふれ、「グレタさんの活動で、一人ひとりの活動は決して小さくはないということを示してくれた。私達が行動を起こすことで、どんな地球を、どんな宮城県を、今は幼い子どもたち渡せるのか?」という問いを胸に刻み未来につながる活動を続けていきたいと思いました。
ご来場、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
(長澤)