COPとは、Conference of Partiesの頭文字をとったもので、締約国会議という意味です。 その中で最も有名なのが、私が参加してきた気候変動枠組条約締約国会議で、気候変動対策や環境に関するあらゆる取り組みについて話し合う国際会議です。そして今回のCOP25はチリ共和国での開催が予定されていましたが、電車賃引き上げにより起こったデモのため安全上の理由から急遽スペインのマドリードで開催されることになりました。
COP25は、12月2日から12月13日の約2週間によって開催されました。前半の1週間は事務レベルで細かな交渉が行われ、後半の第2週目に開かれる大臣クラスの会合にトスアップします。COP25の注目ポイントの1つ目は、2020年から始まるパリ協定を目前にGHG削減目標を引き上げる機運をどこまで高められるのかということでした。また、トップダウンとボトムアップのアプローチ、市場メカニズムと非市場アプローチがまとめられたパリ協定第6条を焦点に各国がどこまで取り組みを強化できるのかという点です。
実際の交渉が行われている会議室内での議論はもちろんのこと、会議室の外での動きもルール作りにおいて大きな影響を与えます。その1つは言うまでもなく、各国のパビリオンブースです。私は直接会議の場に参加できたわけではありませんでしたがこうした国ごとのブースで直接世界の現状を見聞きし、アクションや議論を通して気候変動への解決を働きかけました。
石炭火力への強い批判
会議またはアクションで強く目立ったのは石炭火力反対に対するアクション、そして具体的な解決を求める若者の声です。
日本のニュースでも大きな話題になりましたが、日本は3年連続で不名誉な化石賞を受賞しました。
加えて12月6日にはマドリードの中心部で50万人規模の大きなストライキが行われました。
今年は世界中で異常気象が起き、Fridays For Futureや各地のNGO等から強い変革を求める声が上がりました。
結果として各政府の対応は不十分なままだったかもしれませんが、目標値の引き上げに強い影響を与えました。
このような場に直接触れ、強い批判に非常にショックを受けながらも解決に向け志を改めました。
日本ユースの活動
私含む日本ユースは海外のユースそして日本の官庁、企業との連携を目指して各ブースでアクションやプレゼンをしていました。
海外とのユースとは主にどうやって連携して、この気候変動という問題に立ち向かえるか。現状の課題やビジョンなどを共有し、次のステップへと進む糧としました。
そして日本ブースでは派遣団として12月12日に東京2020大会に関するプレゼンテーションをしました。発表では、小泉環境大臣や多くのメディアの方が見に来てくださいました。
次年度に控える東京オリンピックをどのようにサステイナブルにしていくか。どんな取り組みを行い、どのようにレガシーを引き継いでいくかなど話しました。
実に貴重な機会をいただき、COP25という場に参加させていただきました。
このブログでは書ききれないくらい多くの学びを得て、多くのメッセージを国内、世界に伝えてきました。
この学びをぜひとも国内にも広げたく、2月1日に仙台で報告会を開催予定です。日程は追ってご連絡いたしますので、ぜひともこのブログをチェックしてみたください!
インターン平澤