地球温暖化防止活動を行う民間団体等の紹介①(Climate Youth Japan)

地球温暖化防止が世界でも重要な課題と認識されている中、日本でも様々な民間団体がこの問題の解決に向けて取り組んでいます。その第一弾として、ユースで全国規模で活動するClimate Youth Japanをご紹介します。

Climate Youth Japanとは

青年環境NGO Climate Youth Japan(CYJ)は2010年春、気候変動枠組条約締約国会議(COP15)に参加した日本ユースによって設立された、ネットワーク型の青年環境NGOです。
「ユースが気候変動問題を解決へ導くことで、 衡平で持続可能な社会を実現する」をビジョンとして、パリ協定の2℃/1.5℃目標の達成、ユースが社会の意思決定のプロセスにかかわることを目指しています。
 現在、全国各地から集まったメンバー40名(賛助会員数)で活動しています。毎月の勉強会、ミーティングは基本的にオンラインで行い、年に2度合宿を開催します。

活動内容

CYJは主に4つのチームに分かれ、プロジェクトを行っています。ライフスタイルチーム、エネルギーチーム、サステナリンピックチーム、そして海外事業です。それぞれの観点から気候変動問題解決に取り組み、ユースとしての大きな役割を担っています。

海外での活動

1. 国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)への派遣

CYJは、COP15の時に集まった日本の青年が中心となって設立された団体です。そのため、COPとは縁が深く、翌年のCOP16からCYJとしてメンバーを派遣しています。

毎年派遣チームを結成し、ネゴシエーショントラッキング(交渉の成果について書かれたペーパーなどを読み解き、議題の進捗や流れを追う作業)や強化合宿を経た後、代表メンバーを派遣します。現地では、ロビイングやジャパンパビリオン等のサイドイベントでの発表、情報発信を行います。帰国後はエンパワーメントの活動の一環として派遣報告会を開催します。

[おおまかなスケジュール COP23の場合]

[過去の活動報告書]


 COP23

エネルギー

日本は、電力エネルギーの面から見ると大半を海外から依存しているのが現状です。しかし、今ヨーロッパの環境先進国を中心に世界中で化石燃料から再生可能エネルギーへのシフトが進められています。

エネルギー問題は経済や環境、安全などが複雑に絡み合う問題であり、未来社会の主役となる若者の参加は不可欠です。

これまでの活動

1. エネルギーワークショップの開催

次世代エネルギーワークショップは、未来社会を担う若者たちのための参加型エネルギー教育プログラムです。エネルギー問題は経済や環境、安全などが複雑に絡み合う問題です。近年、原発事故の発生やパリ協定の発効により、長期的にどのエネルギーを選ぶかについての国民的議論の重要性が増しています。なかでも、未来社会の主役となる若者の参加は不可欠です。本ワークショップは、その議論の場を創り、若い世代の能力を引き出していくプログラムです。

2. 第5次エネルギー基本計画への提言

5月19日から6月17日の間に経済産業省資源エネルギー庁が募集していた第5次エネルギー基本計画のパブリックコメントへ私たちも参画しました。4年前の第4次エネルギー基本計画から2030年の計画を見直したことに加え、今回の計画は2050年を見据えた複線シナリオを用意していることが特徴です。私たちがエネルギー政策を通じてどんな社会を望んでいるのか、ぜひチェックしてみてください。​

​・Climate Scorecardに寄稿した第5次エネルギー基本計画に関する記事

・メンバーがメディア POTATOに寄稿した記事

ライフスタイル

気候変動問題解決のためには、国や企業の努力だけでなく、私たちの価値観や暮らし方や財・サービスの選択が低炭素な方向に転換すること、すなわちライフスタイルの変革が求められています。私たちと一緒に「COOL CHOICE」なライフスタイルを広めていきませんか?​

これまでの活動

環境省や自治体と協働して若者主導のCOOL CHOICEキャンペーンの成功事例を作り、その普及を目指します。

私たちは2018年度より環境省の「COOL CHOICE できるだけ1回で受け取りませんかキャンペーン」の若者によるアイデア開発プロジェクトを推進しています。

宅配事業者側の再配達防止に対する取り組みは進む一方で、受け取る消費者の再配達防止に対する意識や行動は、まだまだ改善の余地が多くあります。特に、学生や若年ワーカー、共働き夫婦など、日中の大半を留守にしている方々の再配達防止に向け、”意識や行動”を変えるためのアイデアを、体験とブレストを通じて若者目線から導きだし、今後のコミュニケーション・新サービス開発に役立てて行きます。

これからの活動引き続き環境省との協働は行っていきますが、それに加え京都府地球温暖化防止活動推進センターと意見交換を行うなど、自治体と連携した同COOL CHOICEのキャンペーンの普及を推進していきたいと考えています。

サステナリンピック

サステナリンピックとは、東京2020大会を持続可能なものにしたい、レガシーにしたいという若者の想いを表した、「サステナブル」+「オリンピック・パラリンピック」の複合語です。
東京大会を機に若者が自らの未来を持続可能なものに作り上げる、そのムーブメントを私たちから起こします。具体的には、東京大会へ向けて活動する日本全国の学生団体とつながり、持続可能性と自身の活動の結びつきについて意識啓発していくと共に、協働で若者の想いを発信する機会を創造します。

これまでの活動

2017年2月よりサステナリンピック事業部を発足し、東京 2020 大会の持続可能性分野に係る意見発信やイベント開催を実施してきたことから、オリンピックテーマとも接続した環境・持続可能性に関する知識の集積を実現しています。​

これからの活動

CYJは持続可能なスポーツイベントを実現するNGO/NPO連絡会(SUSPON)​に加盟しており、そのYouth部会にて同様に環境面から大会にアプローチしている学生団体おりがみ・立命館大学のSustainable Weekなどと共同して事業を進めていきます。

日本、世界で大活躍するユース団体Climate Youth Japanの紹介でした。これからますますのご活躍に期待ですね!
以下からホームページをご覧になれます。

Climate Youth Japanサイト