MELON会員団体訪問記 第4弾 株式会社建築工房零

【訪問情報】

■訪問日:2015年3月6日(金)
■訪問先:株式会社建築工房零 環境事業部 髙橋雅貴さん
■訪問者
インタビュアー・ライター:小林洋・増田美鈴
インタビュアー・カメラ:廣重朋子・高橋民子

「あたたかい『零』の楽しい空間《

笑顔が素敵な高橋さんと
スタイリッシュなデザインのペレットストーブ
 「日々、仕事の合間や仕事中に社員同士仲がいいなあと実感する時、やっぱり楽しいと感じますね。工事中も仲が良いので作業がスムーズに運ぶんです。《と語る笑顔がすてきな髙橋さん。そんな建築工房零に入って髙橋さんは興味のある分野が明確化したといいます。例えばペレットストーブを始めてから、その工事や設置などを通し「手を動かすのは面白い《という感覚に気付いたそうです。

ペレットストーブで自分発見
社長の強い思い「木質バイオマスを広めたい《

 そのペレットストーブを始めるきっかけとなったのは、建築工房零の「化石燃料に頼る社会を変えたい。そして木質バイオマスを広めたい。《という社長の強い思い。それに大きく貢献しているペレットは、薪ストーブと比べると価格が安く燃料も持ち運びやすい、使いやすいなどの面から一般家庭に広めていくには現実的だといいます。まだまだ灯油と比べると灰やすすは出るので、手間はかかるようです。しかし、「ペレットは火が見えて、かっこいいしおしゃれ。それも広める助けになっていると思います。《と誇らしそうに語る髙橋さん。取材先のゼロ村市場には薪とペレット両方のストーブが置かれ、ふわっと暖かい空間になっていました。

あたたかな光が心をほっとさせてくれる 薪ストーブ
独立してこそ強くなる

 社員同士仲が良い建築工房零ですが、各部署がそれぞれに依存せず経営を回していくということにも力を入れているそうです。そのため、どこかの部署が困っている時には、お互いをカバーしていくことができる。かつ一人一人が常に危機感をもつことで、経営の意識を自然と養うことができる。「部署ごとに独立している方が自分も強くなる。《と、髙橋さんは仕事の仕方や意識が変わったといいます。
 今取り組んでいるのが「薪ストーブの自社施工《。薪はペレットと違って電気を一切使わないので、災害時に強いそうです。さらに燃料も加工する必要がなく、木を割って乾かすだけで使えるのでとてもシンプルで環境負荷も少ない。そんな薪ストーブを自社施工にすると、他の会社に頼むより価格が抑えられ、導入してくれる家庭が増えるのではないかと髙橋さん。
 ゆくゆくは自社で山を買い、木を切り、その切った木で家を建てたい。いずれは会社内で全てを回したいという構想があるようです。

 伝えたい、広めたい

 今回は髙橋さん自身が今後取り組みたいこと、そして伝えていきたいことについてもお聞きしました。まず、取り組みたいこと。それは夏に活躍する屋上緑化だそうです。現在では薪やペレットストーブ等、冬に特化したものが多いので、夏にエアコンの使用を抑えることのできる屋上緑化を実現させていきたいそうです。
 そして伝えていきたいこと。それは、オール電化を選択することが間接的に原発の支援になっているということです。特に原発のことを否定している方にはその二つが繋がっているという認識を持ってほしいと言います。
 髙橋さんのお話を聞いて、建築工房零はこれからも多くの面で環境に配慮し続けていくと感じました。そして何より、髙橋さんが楽しく仕事をしている雰囲気が伝わってきて、こちらも楽しく取材をすることができました。みなさんもぜひゼロ村市場に足を運んでみてください。冬は暖かいストーブたちが出迎えてくれるはずです!

薪ストーブの前で記念撮影♪
【訪問者感想】

インタビュアー:小林洋(環境活動サークルFROGS所属)

 建築工房零で、環境に対する考えや、取組について聞くことができました。環境に関するイベントや、インターネットでペレットや薪ストーブの取り組みをしていることは知っていましたが、「化石燃料に頼る社会を変えたい《という強い思いがあることを知りました。今回の取材を通し、自分も環境に関する思いを持って生活していきたいと思いました。

ライター:増田美鈴(環境活動サークルFROGS所属)

 今回の取材活動では、建築工房零の環境に配慮する強い思いをお聞きすることが出来ました。特に、大学で環境問題を学ぶ私にとっては建築工房零のような会社はとても魅力的だと実感しました。また、今までは薪ストーブの存在をあまり意識したことがありませんでしたが、この取材で今後広めていくべき暖房は薪やペレットストーブなんだと感じました。将来、家を建てる機会があればぜひ薪ストーブを取り入れたいです。

【株式会社建築工房零 会社概要】
株式会社建築工房零 本社外観

■称 号 株式会社 建築工房 零(ゼロ)
■代 表 代表取締役 小野 幸助
■設 立 2005年7月7日
(同年10月1日 ショールームオープン)
■所在地 建築工房 零 本社 
〒981-3121 
宮城県仙台市泉区上谷刈6-11-6
■フリーコール 0800-222-2015
■ 電 話 022-725-2261
■FAX 022-725-2262
■ホームページ http://www.zerocraft.com