【事務局日記】熊野三山

コロナ禍で行動自粛の中、三重県まで行った話しか!と思った方、そうではないのです。名取市に熊野三山があることをご存知ですか?
GWの話しですが、当然行動自粛で遠方へは行けないので、散歩がてら行けるところに面白いものはないか調べたところ、なんと名取市に熊野三山があると出ているではないですか!(地元で当然知っていた方、ごめんなさい。仙台に25年住んでいて初めて知りました)これは見るしかないと思い、でかけました。

これは熊野神社です。結構敷地が広く、池もあります。春と秋の例大祭には池の中にある石でできた穴に柱を差し込んで水上舞台を作り舞が奉納されるとのこと。とても興味深いです。

こちらは熊野神社から車で5分くらいのところにある熊野本宮社。後ろに山があり、とても静かで神秘的な場所に感じました。

こちらはゆりが丘の住宅街を抜けて、かなり上った山の上にある熊野那智神社。とても眺めの良い場所で裏の山には遊歩道があり湖やキャンプ場もありました。

熊野信仰は古くは日本書紀にもそれらしき記載があると言われ、平安時代ごろから全国から熊野詣に行くようになったとのこと。しかし、徒歩移動の時代、当然一生のうちに何度も行ける場所ではなく、熊野信仰が盛んになると全国各地に熊野神社が建てられたそうで東北の拠点となったのが名取の熊野三山だそうです。

仙台湾を熊野灘、名取川を熊野川、高舘丘陵を熊野連山に見立てており、このように、紀伊熊野三山と地理的・方角的に同じ位置に配置されているのは、全国でも名取だけとのこと。
全部付け焼刃で調べた知識なので、ご興味のある方はもっと深く調べると興味深い内容がわかるかもしれませんよ。

今回は足元のお宝発見となったわけですが、地域の歴史遺産や自然を見直して大切に残していくことは環境保全にもつながることであり、改めて大切なことだと思いました。なかなか遠方への旅行もできない今、みなさんも自分の地域をぜひ見直してみてください!

【事務局・小林】