1月15日、令和3度東北ブロック合同地球温暖化防止活動推進員研修が開催されました。オンラインではありましたが、東北で活動する推進員の皆さんが集まり活動の共有が行われました。
最初にCOP3がきっかけとなり市民が集まって出来た「気候ネットワーク」の桃井さんから地球温暖化対策の最新情報についてお話がありました。昨年10月から11月に開催されたCOP26のことも話題に上がり、気温上昇を抑えるには化石燃料から離れることが求められる一方日本ではその動きが遅れていることが分かりました。
日本ではエネルギー使用時CO2を排出しないといわれているアンモニア混焼、CO2を地中に埋めるCCSへの注目が高まっていますがそれぞれ燃料を作る際COSを排出する、地震で地中からCO2が一気に放出される危険性もあるなどのリスクも含んでいます。世界は再生可能エネルギーに向けて投資がさかんに行われるなど着実に脱炭素へ向かっていますが、日本もその動きを見習って本当の意味の脱炭素を行う必要があります。
私たち一人ひとりも「正しく情報を判断する」、「選挙で気候変動対策を重視する人を選ぶ」、「電力会社を自然エネルギー重視の会社に切り替える」などの行動を通して未来の地球を守っていきましょう!
MELONでも亀崎さんから小学校で実施された教育プログラムの事例紹介が行われました。
「多忙な教育現場での『持続可能な社会の創り手教育』実施を学校と社会をセンターがつなぐことで助けたい」という思いで、持続可能な社会の創り手、防災、気候変動対策をテーマにプログラムが組まれました。
複数の教科を横断したものが多く中には社会、国語、総合、道徳、理科の5教科を含む「キリバスSDGs学習」というものもあり驚きました。キリバスについての話を聞いて終わるのではなくそこからさらに詳しく調べ、自分の考えを持ち、他の人と共有する流れとなっていて記憶にも残りそうだと思いました。
他にもパソコン上のツールを用いてどんな対策でどれだけCO2を減らせるかを知るプログラムやグリーンカーテンを育てることを通して環境について学ぶ長期的なプログラムなど大人でも興味を惹きつけられるものばかりで、聞き入ってしまう事例紹介でした。
最後に他県の推進員も含めた活動発表が行われました。
こちらでも多種多様な取り組が紹介されましたがどれも「対象者に環境への意識を高めてほしい!」という思いが感じられるものでした。親子を対象としたものでは親子一緒に学べるよう食品廃棄の量をお相撲さんの数でも説明するなど、実例を簡単な表現を用いながら示していました。
その他に学校での取り組みでは校内で採れた野菜を使って調理したり、大人向けの講座ではグラフを用いた発展的な内容を示したりと対象者が楽しんで理解出来るような工夫が見られました。
質疑応答も活発に行われ、聞き手の方も興味を持って事例を聞かれたのだと思います。MELON事務局内からも質問が沢山飛び交いました。
今回の研修会に参加して推進員の方々の地球温暖化防止への熱い思いを感じました。活動は十分な準備を経て行われていて、特別な思いを持って取り組まれたのだと分かりました。発表後の質疑応答からも更に詳しく知りたいという強い探求心を感じました。
自分ももっと積極的に環境について知り、行動を起こしたいと思う心を動かされた研修会でした。
【CSOラーニング生・天内】