今回は、宮城県地球温暖化防止活動推進員として、また「閖上復興だより」の制作などコミュニティ再生にも取り組まれている格井直光さんよりご寄稿いただきました。
環境問題を学んで、地域のコミュニティに貢献しましょう!
「震災から復興・閖上の現状」
みなさんこんにちは、第12期生の格井直光です。震災から11年が経ちますね。私は名取市閖上で復興新聞、語り部、コミュニティ再生に取り組んでいます。
環境問題に関心を持ったのも復興に携わる活動がきっかけになりました。その一つに気候変動が要因とされ、閖上で獲れる魚の種類が変わってきたことや
貝毒が多発していると漁業関係者の声を聞いたからです。また、局地的豪雨など
地球温暖化で動植物の生態系に影響を及ぼし、私たちの生活環境に影響が出始めていると思い、宮城県温暖化防止活動推進員に応募しました。
閖上地区の復興が進み住民が戻りはじめ、コミュニティ再生活動をしていく中で住民の人たちが、節約の話をしているのを耳にしました。5年前から茶話会を開催し、暖房器具の使い方などの話が出ていました。そして、うちエコ診断会を開いてもらいました。最近は石油ファンヒーターよりエアコン使用した方が節約なるというお話で、80代の方からも灯油代と電気代比べたら電気代の方が安いと気がつき、灯油の購入、置き場の臭いの問題が無くなったと話されました。茶話会では節約の話で盛り上がるこの頃です。
主婦の節約術は健在していますね。これも脳トレの一つと言われてしまいました。元気で何よりです。
閖上地区に住民が戻りはじめて4~5年が過ぎて、新たな日常が形成された証と言えます。
心の復興はどうかと問われると、急がずに時間の経過に委ね、コミュニケーションが取りやすい行事をみんなで創っていくことだと考えます。新しく住民になった人や元々住んでいた住民が入り混じっています。焦らずにコミュニティを熟成してほしいと願っています。被災地の復興は環境推進と共有して取り組んでいきたいと思います。
防災学習も環境推進と関連していき、町機能として稼働したなら復興と言えると思います。
これからも小さなコミュニティ創りに取り組んでいきます。
宮城県温暖化防止活動推進員 12期生 格井直光