日 時 :2022年5月21日(土)14:00~16:00
会 場 : ぐりりホール(khb東日本放送局内) YouTube同時配信
内 容 :
◆講演「マイクロプラスチック汚染と未来へのアイディア」
講師:高田秀重氏(東京農工大学 農学部 環境資源科学科 教授)
◆事例発表①「 トレー回収でプラごみ削減」
発表団体:株式会社エフピコ
◆ 事例発表②「#ZEROマイプラ」
発表団体:宮城県農業高等学校 農業経営者クラブ
主 催 : 公益財団法人みやぎ・環境とくらし・ネットワーク
後 援 : khb東日本放送、宮城海ごみプロジェクト実行委員会
配信協力 : 特定非営利活動法人メディアージ
5月21日(土)、「海洋ごみセミナー~マイクロプラスチック問題と私たちにできること」を開催しました。会場は、khb東日本放送局内にある、ぐりりホールで、明るくとても開放的なスペースでした。当日は、オンラインを含めて約80名の方々に参加いただきました。 エコアナウンサーと呼ばれる桜田彩子さんの司会のもと、セミナーが始まりました。
まずは、マイクロプラスチック問題研究の第一人者である高田先生による講演です。すべてのプラスチックはいずれマイクロプラスチックになること、海洋生物がプラスチックを摂取しているという調査活動の結果、プラスチック製造に使用される添加剤と環境ホルモンの影響、人間への曝露の増加など、マイクロプラスチック汚染の恐ろしさを強く感じました。プラスチックを使わない生活のアイディアももらえました。参加した方々の関心は高く、次々と質問が来て、高田先生にていねいに答えてもらいました。
次に事例発表です。株式会社エフピコの方によるトレー回収のお話です。トレーtoトレー、ボトルtoトレー、回収できるものとできないもの、気を付けてほしいことなど、自分たちができるプラスチックごみを減らすための具体策を教えてもらいました。当日は、MELONが取得したエフピコ環境基金担当の方々にも来てもらいました。
2番目の事例発表は、宮城農業高等学校農業経営者クラブの5人の生徒さんたちによる肥料のお話です。宮城県内の海岸には、水田にまかれたコーティング肥料の残骸であるマイクロプラスチックが大量に存在し、問題となっています。 農業経営者クラブ のみなさんは、それに代わる脱プラの物質を見つけ出し、仮説・実験を行っていくことにより、実用化をめざしたといことです。ただただ感心するばかりの内容で、まさに持続可能な社会の創り手を見た思いでした。
参加者の皆様からは、とても勉強になったという感想を多くいただきました。現地開催ということで、人と人とのつながりもできたことが何よりでした。