2022/10/28(金)、宮城県仙台東高等学校で「令和4年度英語科講演会」として、SDGs環境出前講話・キリバス編が行われ、英語科1~3年生の112名が参加しました。
演題:「国がなくなる?キリバス共和国と地球温暖化」-東高からキリバスへ-
講師:ケンタロ・オノ氏
実は、仙台東高等学校は、ケンタロ・オノさんの母校。
ケンタロさんの英語による講演は自己紹介から始まりました。
目の前のケンタロさんが、自分たちの先輩であり、自分たちと同じ年齢の時に単身でキリバス共和国に渡ったことを知り、後輩たちはいっきに引き込まれた様子でした。
たくさんのスライドには、英語と日本語が併記されています。
ケンタロさんは、美しい海で魚が泳いでいる写真を見せながら、「写真を見てきれいと思う人もいれば、唐揚げにして食べたいと思う人もいる。考えが違うのはあたりまえ。その後、どういう行動をとるかが大切」といったメッセージを伝えました。
「グローバル人材」と言われる中、グローバル感覚とは英語がわかるというだけでなく、文化や歴史を理解しようとする姿勢が大切であることを学びました。
最後の質問タイムで数名から質問がありました。その中で、ある生徒から「以前、授業中に先生から地球は温暖化していないという話を聞いたのですが、どっちなのかわからなくなりました。」という発言がありました。
まわりが少しざわつき、ケンタロさんは「とてもいい質問ですね」と応えたあと、最初の方で話をした美しい海で泳いでいる魚の写真のことを例にあげ、「地球温暖化に関して人により意見が異なることもありますが、キリバスで起こっているこれまでにない異常気象、海面上昇は事実です。疑問を感じたら、ぜひ、色々な人の話を聞いたり調べたりして理解を深めていってほしい」と伝えました。
キリバスのこと、環境問題のこと、自分と人との意見が異なるのはあたりまえ、というケンタロさんのメッセージは後輩たちにしっかりと伝わったのではないでしょうか。
(ストップ温暖化センターみやぎ 早川)