12月6日(火)、仙台市立八木山小学校5年生の各クラスを対象に防災士(NPO法人日本防災士会/防災士会みやぎ)の佐藤美嶺さんによる「家族に必要な“食のそなえを考えよう”災害後を生きるためのそなえ」が行われました。
災害が発生するとどんなことが起こるの?
最初は、地震直後の家の中の写真や、川の堤防が決壊した現場の写真などを交えながらのお話から始まりました。
災害が発生すると、水道から水が出なくなったり、コンロ(ガス)が使えなかったり、電気が使えなかったり…。
災害後を生きるにはどんなそなえがいるの?
児童たちは、メモをとりながら話を聴いていました。
避難生活には様々なスタイルがありますが、家がこわれていなければ自宅で生活する「在宅避難」がおすすめだそうです。
そのためには、自宅のそなえ、様々な支援をうけること、この2つが必要とのことでした。
様々な支援については、震災後に法律が変わり、避難所にいなくとも「在宅避難」でも受けられるようになったのだとか。
災害後を生きるために必要な「災害食」って?
災害後を生きるためには、「食べる」「遊ぶ」「寝る」など、生きるために必要なことがいくつかある中で、この出前授業では、「食」について学びました。
佐藤先生によると、震災前はカンパンやヨウカンなどが「非常食」として備えられていましたが、東日本大震災の経験から「災害食」という考え方が生まれ、日常の延長で考えることが重要だとお話されました。
災害食をそなえるポイントとしては、「家族一人ひとりに合わせる、栄養バランスを考える、大好きなものを忘れずに」と佐藤先生。
また、災害食を使う時のポイントとしては、食中毒防止のために直接手で触らないといった「食べ方の工夫」、火が通りやすいように細かくきざむ、洗い物を出さないといった「調理の仕方の工夫」、食材を交換するなどの「助け合い」とのことでした。
ワークでは、自分の家族を思い浮かべながらどんなそなえが必要かを考えます。
例えば、おじいちゃんがいて、入れ歯がないと固いものが食べられないという食まわりの困りごとがある場合には、やわらかい食べ物をそなえておく必要がある、という具合です。
家族それぞれで事情は異なります。
ペットがいる家庭では、ペットの分も考える必要があります。
インターネット等で調べたことに加えて、自分や家族に目を向け、自分事にしていく授業につながっていく様子がうかがえました。
(ストップ温暖化センターみやぎ 早川)