12/1(木)、仙台市立中野栄小学校で意見交流会が行われ、日本キリバス協会のケンタロ・オノさんとMELON職員で見学させていただきました。意見交流に取り組んだのは、6年生の皆さん約60名です。この日は授業参観日とのことで、たくさんの保護者の方々も見に来ていました。
SDGsの目標についての意見文を発表し合い、「つながり」を考えながら、気づいたことや感想を話し合おうという学習活動に取り組みました。
SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成されていて、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
児童の皆さんは17のゴールから各自が取り上げた目標について、自分で調べてまとめたことや自分の考え等を発表しました。たとえば、7のエネルギーを選んで「エネルギーを大切に」、13の気候変動を選んで「温室効果ガスの出すぎを防ぐために」、15の陸上資源を選んで「森林を大切にし、動物を守ろう!」などの意見を発表しあっていました。
意見交流の後は、全体で目標同士のつながりや共通点を考える時間。先生が「他の人の発表を聞いて、目標同士がつながっているなと思ったことはありますか?」と問いかけると、少し遠慮しながらも次々と手が挙がりました。
最後のまとめでは見学していたケンタロ・オノさんから「皆さんはたくさん世界のことを調べて、私たちの目指しているSDGsのそれぞれのゴールが全てつながっていると発見してくれました。世界中でここまで詳しく調べて考えてくれた6年生は、皆さんだけかもしれません。自信を持ってほしいと思います。」とお話がありました。続けて「世界のことが詳しくなった後は、日本や仙台ではどうかな?と関心を持ってほしい。ぜひ卒業までに調べて考えてみてほしいなと思います。」とお願いがありました。
SDGsのそれぞれの目標やお互いの意見の共通点を見つけ合えた中野栄小学校6年生の皆さんなら、きっと世界と自分たちの地域のつながりも見つけられるのではないでしょうか。タブレットで写真やグラフなどを掲示しながら、しっかりと自分の意見を述べている頼もしい子ども達の姿にとても感動し、見学していた保護者の方々の気持ちや子ども達の将来に思いをめぐらせた時間となりました。
(ストップ温暖化センターみやぎ 小山田)