6月29日、7月27日の2回に分けて、地球温暖化への理解を深める学習会を名取市ゆりが丘公民館でおこないました。
第一回では「地球温暖化とは ~その原因と影響~」という題名で地球温暖化が暮らしに与える影響などを学習してもらいました。
第二回では、「温暖化の防止策と対応策 ~私達に出来ること~」と題して、温暖化にどう向き合っていくかについて考えてもらいました。
第一回では、まずSDGsの説明をしたうえで、それと絡めながら地球温暖化の現状を知ってもらいました。ちなみにSDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略称です。
地球温暖化が人間の活動(化石燃料を燃やす、森林等の伐採)によって進行していることは疑う余地がなく、極端な気温や極端な降水、海面上昇などの問題が引き起こされます。一概に温暖化の影響とは言えませんが、仙台でも記録的な猛暑が続くことが増え、去年よりも暑いなと感じている人は多いのではないでしょうか。
仙台では現在最高気温が30℃超の日が20日程のようですが、このままだと2100年には約50日にまで増えると見積もられています。参加者の皆さんも「今年は特に暑い」、「年々暑くなってきている気がする」と、温暖化の影響を感じていました。
第二回では、温暖化の防止策と対応策について学んでもらいました。防止策と適応策を考えるうえで、「緩和」と「適応」というキーワードを理解しておく必要があります。
緩和とは原因となっている温室効果ガスを減らすこと、適応とは社会や生活のあり方を変えて影響に備えることを指します。具体的には緩和は脱炭素を進めること、適応は熱中症対策をすることなどです。
緩和は難しそうでも、適応は個人でも十分におこなうことができそうですよね。講座では、緩和策と適応策を考えて、隣の人と話し合ってもらいました。皆さんが真剣に考えてくれ、話し合いの時間が足りないほど盛り上がっていました。当日出た具体例は、エコドライブを心掛けて温室効果ガスの排出を減らす「緩和策」や、熱中症対策として外出時は日傘をさしたり手持ち扇風機を使ったりする「適応策」などがありました。
二回にわたる地球温暖化講座を通して、その原因と具体的にどんな被害があるのか、そして温暖化に対して私たちができる防止策と対応策としてどんなものがあるか理解を深めてもらえたと思います。
CSOラーニング生・沖田