第2回推進員養成研修を開催しました!

2人の講師をお迎えし、第2回宮城県地球温暖化防止活動推進員養成研修を開催しました。

日時:2023年11月4日(土)

場所:エル・ソーダ仙台 大研修室(アエル28階)

第1部

講師:山田一裕氏

所属:東北工業大学 地域連携センター長、工学部環境応用化学科 教授

第1部では講師に山田一裕(やまだ かずひろ)氏をお迎えし、「市民活動の在り方・意義について」というテーマでボランティアや市民団体の活動の仕方についてお話をいただきました。

まず、ボランティアやNPOについての説明をしていただきました。ボランティアには、自発的な意志、つまりなぜボランティアに参加しようと思ったのかが大切だというお話から始まりました。また、一口にボランティアと言っても、モチベーションが高い社会貢献型や、いるだけで満足度が高いセラピー型があることがわかりました。

次に、市民団体が抱える課題についてお話いただきました。日本の環境NPOが抱える問題として、活動そのものや成果が見えにくい事、環境NPOの必要性や市民社会に対する認識が不足している事があると指摘されていました。

MELONでも情報誌の発行や事務局ブログで活動を発信していますが、なかなか多くの方に伝わらないことを課題に感じており、具体的な解決策を考える必要性を改めて感じました。

最後に、科学リテラシーの観点から市民活動を考えるという題目でお話をいただきました。現在、多くの情報の中から正しい情報を判断する力が求められています。その中で「批判的」と「猜疑的」の違いを理解する重要性を説明していただきました。

「批判的」とは、中立的な立場で、論理的に間違っていないかなどを判断することです。一方で「猜疑的」とは、何か企んでいるのではないかという先入観から入り、素直に物事を受け取らないことを指します。これは、逆に言えば、普段身近な人や仲間の言葉を無批判で受け入れることにつながります。

自分が納得しやすい考えや専門家や科学者の言葉は無意識に受け入れてしまいがちですが、専門家や科学者の言葉が必ずしも正しいとは限りません。常に「批判的」な立場で情報を判断することが大切です。

第2部

講師:渡辺祥子氏

所属等:アナウンサー・情報誌「りらく」編集長

午後の第2部では、渡辺祥子(わたなべ しょうこ)氏をお迎えし、「良き関係を築き、伝わる!を目指すコミュニケーション講座」と題して話を伝える際、聞く際に意識するポイントを説明していただきました。

コミュニケーションをとる際、表情や態度から受ける印象が最も大きいというお話から始まりました。例えば、不貞腐れた態度で「すみませんでした」という言葉を発しても、相手には反省の様子が全く伝わりません。言葉を効果的に伝えるには、表情や態度、音声、姿勢なども意識した話し方をする必要性があります。

話を聞く際も、表情や態度、相づちがとても大切です。また、同感と共感をうまく使いわけることを強調されていました。「同感」は、「そうそう」とか「違うな~」など自分の気持ちが主になることですが、「共感」は、「あなたはそのように考えているのですね」と、相手を主にして聞くことです。同感と共感をうまく使いこなせるようになれば、より心地よいコミュニケーションがとれるようになるのではないでしょうか。

(記事:MELONインターン生 沖田)