「中小事業者のための省エネ・脱炭素経営セミナー」 

 9月になっても真夏と変わらない暑さが続いています。「温暖化の進行速度がこれまでと違う」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか? 

 さて、総勢8名の講師をお迎えして、本セミナーは開催されました。参加者には金融機関の方も多く、ESG金融への関心の高まりの影響かなと個人的に感じたところです。 

 今回は、脱炭素に向けた国・県・市の様々な支援施策や脱炭素をめぐる国内外の情勢、民間事業者の方から窓断熱の効果や導入実例のお話をいただき、再エネ導入や省エネ対策は、補助金や融資制度も充実しており、イニシャルコストはかかってもメリットが大きいこともわかりました。

また、環境会議所東北さまから「省エネお助け隊事業」、MELONからは「うちエコ診断」についてご案内させていただきました。

東北地方環境事務所さまのご講義に、温度上昇があるレベルを越えると後戻りのできない大規模な変化が起きてしまう「ティッピング・ポイント」のお話がありましたが、世界気象機関報告書によれば、2024年から2028年の間に、世界の平均気温が少なくとも1年間は産業革命以前のレベルを1.5℃超える可能性が80%とのことです。

1.5℃目標の達成が危ぶまれている現状ですが、脱炭素経営のためのツールはもう揃っています。また、自社のみならず取引先にも脱炭素対策を求める「スコープ3」の動きも広がっています。これからは、中小事業者も脱炭素対策を避けることが困難になる一方、対策を進めたグリーンな事業者は強みを持つことにもなります。 脱炭素社会実現を自分事ととらえ、決断し行動することが必要ではないでしょうか。

仙台市NPO留学生 佐々木

※仙台市NPO留学生とは※
仙台市職員をNPO等市民活動団体に派遣することにより、実体験をとおしてNPO等に対する理解
を深めるとともに、市民協働に関する理解や必要性の認識を高めることで、庁内で協働を推進す
る人材を幅広く育成することを目的に派遣されています。