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SDGs環境出前講話キリバス編~石巻工業高等学校化学科

12月19日(火)、SDGs環境出前講話キリバス編を石巻工業高等学校化学科で行いました。1年生39名が参加しました。今回で6回目となり、開催最多の学校です。

会場の視聴覚室は環境がとてもよく、写真がとてもきれいに映し出されます。高校生ともなると、反応がおとなしいのですが、それでも、ケンタロさんのユーモアある話に、にやっと笑みを浮かべる姿が見られました。

今回は90分間のフルバージョンでの講話です。化学科ということで、内容も科学や科学技術に関連させたものとなりました。

エンジニアの卵である生徒のみなさんに気候変動解決のためのアイデアと行動に大いに期待するところです。さらに、学びを深めていってほしいと思います。

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SDGs環境出前講話キリバス編~仙台市立六郷小学校

12月18日(月)、SDGs環境出前講話キリバス編を仙台市立六郷小学校で行いました。6年生131名が参加しました。小学校ではめずらしく4クラスもあり、久々の大人数です。

体育館の巨大なスクリーンに写されたキリバスの美しい映像に、子どもたちは引き込まれていきました。

配られた用紙にケンタロさんの話の内容を聞いて、熱心にメモを取る姿があちこちで見られました。

今日の講話は、6年社会科と理科で学習するSDGsについて結び付いていきます。卒業まであと3ヶ月。それまでにできることをぜひ実行していってほしいと思います。

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SDGs環境出前講話キリバス編~東北外語観光専門学校

12月12日(火)、SDGs環境出前講話キリバス編を東北外語観光専門学校で行いました。1年生80名が参加しました。東北外語観光専門学校は3年連続の開催です。

専門学校生ということで大人向けバージョンでの講話です。途中休憩なしで約100分の話となりました。学生のみなさんへの期待が大きい分、ケンタロさんも力が入りました。外国に関心のあるみなさんですので、とても熱心に聞いていました。

「小学校で木を植えた。若者の行動の大切さを感じた。思っていることを大人に伝えたい。」
「前を向いていきたい。」と感想を述べた学生の方は、今度、カナダに留学するそうです。

教室の出口に「SDGsと地球温暖化」の冊子を置いて、取っていってもらいました。教室に残り、いつまでも感想を書いている学生の方がいて印象的でした。

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SDGs環境出前講話キリバス編~柴田町立船迫小学校

12月14日(木)SDGs環境出前講話キリバス編を柴田町立船迫小学校で行いました!
4年生76名が参加しました。講話が始まる前から皆オノさんに興味津々で、恐る恐る声を掛けている姿が見られました。

オノさんがキリバスに渡ったお話、キリバスの風景、暮らしの様子。どのお話も皆歓声を上げて盛り上がっていました。
恒例のキリバス語ジャンケンも開催!その後の休憩時間ではメモでキリバス語ジャンケンを残している子もいましたよ^^

後半のお話では皆真剣にキリバスで起こっていることについて聞いていました。


講話が終わった後も生徒の皆さんに大人気だったオノさん。
今回のお話を通して、気候変動対策に向けた行動変容に繋がっていくことでしょう!

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鳴子温泉から湧き上がる地熱エネルギーへの期待「スパっと鳴子温泉自然エネルギーの取り組みを知ろう!」

2023年11月27日(月)、MELONでは、30周年記念事業「みやぎSDGs環境アドベンチャー2nd STAGE」として、「スパっと鳴子温泉自然エネルギーの取り組みを知ろう!」を開催しました。

●日時:2023年11月27日(月) 14:15~15:45
●場所:cafe gutto(大崎市鳴子温泉字湯元27-2-2)
●講師
 佐々木敬司(NPO法人スパっと鳴子温泉自然エネルギー 理事長)
 村松淳司(東北大学多元物質科学研究所 教授/MELON 評議員)
●参加者21名
 
NPO法人スパっと鳴子温泉自然エネルギーは、2023年2月に開催された「脱炭素チャレンジカップ2023」において、「気象キャスターネットワーク 最優秀市民・学校エコ活動賞」(全国からのエントリー数194、各省受賞団体31)を受賞した宮城県大崎市を拠点に活動している団体です。
はじめに、佐々木理事長より鳴子中学校等での出前授業の様子が動画で紹介され、NPOの活動実績や活動主旨等について話をしていただきました。出前授業の動画では、子ども達が大変意欲的に授業に取り組む姿が見られました。

また、村松教授より地球温暖化のメカニズムやカーボンニュートラルの考え方、国内外の再生可能エネルギーへの切り替え状況等についての話があり、後半はスパっと鳴子温泉自然エネルギーの取組みに加え、鬼首の地熱発電所や福島県土湯温泉の例も踏まえての地熱エネルギーに焦点をあてた話をしていただきました。
以下に村松教授によるお話の概要をご紹介します。

温室効果ガスと地球温暖化、そしてカーボンニュートラル

温室効果ガスは、地球の温度を適温に保つためには欠かせないものではあるが、増えすぎていることで地球温暖化につながっていること、温室効果ガスは主に二酸化炭素であり、二酸化炭素を減らす必要があるが、私たちが生きていく上で二酸化炭素排出量をゼロにはできないため、各国はカーボンニュートラル(=実質ゼロ)を目指している状況である。
カーボンニュートラルのための取り組みとしては、廃棄物の削減や輸送の電化など様々あるが、再生可能エネルギーへの切り替え(化石燃料を使わない)も有効な取り組みである。
再生可能エネルギーの普及拡大は日本のエネルギー自給率向上にもつながっている。
日本の電源構成における再生可能エネルギー比率の目標は、2013年の11%を2030年までに36~38%まで上げること。

ライフサイクルCO2排出量とは、発電所が建設されてから廃棄されるまで、また燃料が採掘されてから輸送・加工というプロセスをたどり、最後に廃棄物として処理されるまでに排出される二酸化炭素の量のこと。
グラフの赤い部分は発電燃料燃焼によるCO2排出量、青い部分は設備・運用によるCO2排出量。グラフの左から石炭火力、石油火力、LNG火力、LNG火力(コンバインド)、太陽光、風力、原子力、地熱。

日本の地熱資源量と地熱発電用タービンの技術力とシェア

地熱資源量(万kW)という視点で世界をみてみると1位:アメリカ3,900万kW、2位:インドネシア2,700万kW、3位:日本2,300万kWとなっている。これは、環太平洋火山帯があるためで、環太平洋火山帯には地熱発電所も多く、発電出力はアメリカ3569MW、フィリピン1917MWであるが、日本は544MWとなっている。
また、地熱発電用タービンの世界シェアは日本のメーカーが67%を占めており、日本における地熱発電にはポテンシャルがある。
鳴子温泉には鬼首地熱発電所がある。立て替えのために停止していたが再開した。地熱貯留層を見つける技術は発展している。また、従来の地熱発電よりも低い温度の熱水でも発電できるバイナリー発電の技術も進んでおり、すでにバイナリー発電施設が稼働している福島県の土湯温泉では発電に加え、施設見学者増加による温泉街の経済効果もでている。

地熱発電とは、地中の地熱貯留層から蒸気と熱水をとりだし、蒸気と熱水を分離し、蒸気でタービンを回して発電する発電方法。鍋に湯を沸かし、鍋から取り出した蒸気でプロペラを回すことで地熱発電のしくみを説明できる。

参加者アンケートより抜粋

・地熱発電はCO2排出量が少なく、蒸気・熱水が再利用できるメリットについての説明と鳴子、鬼首での報告が興味深かった。
・日本の地熱ポテンシャルが世界的に見て高いことが印象に残った。
・日本の地熱資源は世界3位とのことですが、地熱を利用した発電は殆どない現状がもったいないと思いました。
・再生可能エネルギーの施設(地熱鬼首も含む、太陽光・風力・中小水力・バイオマス)に行ってみたいと思いました。
・機会があれば鬼首の発電所や土湯温泉のも見学したいと思いました。
・地熱エネルギーについてさらに調べたい。
・地元のカフェでのイベント、というのが凄く良かったです。

「スパっと鳴子温泉自然エネルギーの取り組みを知ろう!」を通して、地域のエネルギーのポテンシャルを知り、地域エネルギーをいかすことがカーボンニュートラルにもつながることがわかりました。
参加者アンケートからも地熱エネルギーへの期待が湧き上がり、次の行動へのきっかけとなった様子がうかがえました。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
今後も、ひとりひとりの行動へのきっかけとなるよう、情報発信してゆければと思います。
文・写真:MELON 早川昌子

「みやぎSDGs環境アドベンチャー」の講座はカーボンオフセット証明書を取得して実施しており、会場使用によるエネルギー、運営者や講師の移動に係るエネルギーの使用量を登米市の私有林間伐促進森林吸収プロジェクトにてオフセットすることによりCO2削減に貢献しています。

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