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COP26報告会in仙台を開催します!
10月31日から11月13日にかけて開催された国連気候変動枠組条約第26回締約国会議 (COP26)。この会議ではどんなことが話されたのでしょうか?そしてそのポイントとは?
この報告会を通じて地球に迫っている危機、それを回避する方法について考えてみませんか。
報告会の詳細は下記の通りです。
COP26報告会in仙台~1.5℃目標に向かって~
チラシ(PDF)はこちらから
日時:2月12日(土)14:00~16:00
会場:
・フォレスト仙台2階第2フォレストホール(定員40名)
・オンライン(YouTube配信)
司会:櫻田 彩子氏(エコアナウンサー)
内容:
報告①「1.5℃目標に向かってCOP26で話されたことと日本の課題」
講師:浅岡美恵氏(特定非営利活動法人気候ネットワーク理事長、弁護士)
報告②「 ユースの視点から見たCOP26 -私たちはCOPに何を求めたのか- 」
講師:時任晴央氏( Fridays For Future Japan )
申込フォーム:https://forms.gle/ie9v46eCb2aMnY1t7
※チラシのQRコードからもアクセス可能です。
主催:宮城県地球温暖化防止活動推進センター(ストップ温暖化センターみやぎ)
運営:公益財団法人みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON)
配信協力:特定非営利活動法人メディアージ
皆様のご参加お待ちしています!
(ストップ温暖化センターみやぎ 吉田)
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SDGs環境出前講話・キリバス編~名取市立相互台小学校
1月12日(水)、SDGs環境出前講話・キリバス編を名取市立相互台小学校で行いました。6年生の児童のみなさん58名の参加です。
昨年に続いての開催です。 昨年と同様に朝から雪で、校庭は真っ白でした。外はそんな状況ですが、スクリーンに映し出される景色は、どこまでも続く青い空と青い海です。
講話の前半は、みなさんとても物静かでしたが、後半になると、講師のケンタロ・オノさんの問いかけにとてもよく反応していました。
最後は、どの子も熱いまなざしで映像を見つめていました。キリバスの子どもたちからのメッセージを受け取ったことでしょう。相互台小学校6年生のみなさんのこれからの活躍に期待します。
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事務所の環境?!
みなさま、今年もよろしくお願いします!
年が明けたらオミクロン株が増えてきて、コロナ禍はまだ終息が見えませんね。
MELON事務局では、机の仕切りに取り付けるパーテーションとCO₂濃度計を新たに購入しました。手指消毒液や体温計、空気清浄機などは以前から用意していましたが、コロナ対策を追加した形です。
今回CO₂濃度計を設置してあらためてわかったことがあります。部屋のCO₂濃度は1日のうちでも激しく変動するのですね。
頭ではわかっていても、実際に数値で見て初めて納得した感じです。
1,000ppmを超えると換気を促す警告音が鳴るのですが、誰もいない夜には数値が下がり、朝、出勤したときには大体500ppm前後です。
それが、5~7人くらい事務所で仕事している日の午後は写真のような数値です。
ところが、インターン生やボランティアさんが来たり会議をしたりすると1,000ppmを超えてしまうときもあります。
その時は、換気扇を強にしたりサーキュレーターを強めにしたりしますが、根本的にはめ込み窓で窓を開けられないオフィスなので、換気にはちょっと苦労します。
CO₂濃度の数値だけで一喜一憂していても仕方ない部分もあるのですが、やはり何でも数値化できるとわかりやすいし、換気の大事さも実感できますね。
CO₂濃度計を見て、そんなことを考えた今日この頃でした。
【事務局・小林】
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令和3年度第1回既存推進員研修の開催
12月11日(土)、令和3年度第1回既存推進員研修が仙台市の仙都会館で開催されました。コロナ禍で直接会うことができない状況が続いていたので、久しぶりの再会という感じです。今回の研修テーマは、環境学習プログラムの作成です。
はじめに、元教員で今はストップ温暖化センターみやぎのスタッフである亀崎から「環境学習プログラム作成のポイント」についての話です。持続可能な社会の創り手を育てること、学校現場の現状、学校と外部の連携、推進員さんへの期待、そして、プログラム作成のポイントなどを説明しました。
次に、学校で実践を行った推進員さんたちのグループであるコミュニケーターチームの佐藤俊彦さんから活動を紹介してもらいました。その後、メンバーの門間さんに、作成した学習プログラムを使って模擬授業をしてもらいました。タイトルは「食べ物が泣いている」で地球温暖化と食品ロスについてです。SDGs、食品ロスの量、発生するCO2、飢餓に苦しむ人たち、食べ物を捨てない取り組みなどを説明してもらい、途中、クイズもありました。その後の質疑応答では、「子どもたちからどんな質問が出たのか」など、次々と質問がありました。
休憩を挟み、環境学習のプログラム作成です。地球温暖化、食品ロス、エネルギー、海洋ごみなど、取り組みたいテーマを決めて、グループあるいは個人で作成に取り組んでもらいました。研修の時間内で完成させるのは困難ですので、そのプロセスを共有してもらいました。これをきっかけに、推進員さんが学校に出向いて環境学習の出前授業を行うことにより、持続可能な社会の創り手を育てることにつながっていくことを望みます。参加された皆様、お疲れ様でした。
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MELON会員団体訪問記 第10弾 ゼロ村牧場パカラッチョ! !
【訪問情報】
■訪問日:2022年10月3日(月)
■訪問先:ゼロ村牧場パカラッチョ!!
■訪問者:
インタビュアー:MELON理事 石垣政裕、写真・文:MELON情報センター 早川昌子
泉ヶ岳の麓に、馬も人ものびのびと暮らす牧場「ゼロ村牧場パカラッチョ!!」があります。隣には川が流れ、谷地になっている場所なので夏場でも日影ができ、馬にとって過ごしやすい環境です。乗馬だけではなく、馬のお世話体験や馬をとりまく動植物、馬の文化や歴史、馬糞たい肥を利用した畑での活動など、様々な学びの機会を創り出し、「馬とくらす」を実践されている、牧場長の平井崇昇さんと研修生の増田美鈴さんにお話を伺いました。
馬に寄り添うくらし
まずは、増田さんと一緒に牧場を周りながら馬のことを教わります。
「馬小屋の掃除はしますが、夏は天井の蜘蛛の巣をあえてそのままにしています。アブなどの虫をとってくれるんです」と、蜘蛛の巣を指さしながら、増田さんは言います。
今の時期(10月上旬)は吸血タイプのアブがたくさんいて、小屋の外に出ている馬たちは、足で地面を蹴ってアブを追い払っていました。
4頭いる馬たち(1頭はポニー)は、穏やかな性格、やんちゃな性格、人なつっこい性格といった具合に、それぞれに性格が異なります。
乗馬がある日は馬に運動させるそうですが、取材に伺った月曜日は馬にとっては仕事がない休日。ひと通り牧場を案内して頂いた後は、ミーティングルームで牧場長の平井さんも合流です。
“持続可能”な馬とのくらし
大学で観光を専攻していたという平井さんは、大規模な商業施設の例を挙げ、資本を投じて施設をつくり、その施設で資本回収しながら、さらに次の大きな投資するというサイクルに限界を感じたと言います。
「もっと身の丈に合った方法はないのかと思い独立しました。“環境問題”には興味がありますが、この問題を問うとき、資本主義のカウンターカルチャーとして感応することに疑問を感じています。資本主義経済はよくできたシステムです。私たちは、資本主義によって発展したモータリゼーションやインターネットテクノロジーの恩恵を受けています。よってTwitterで過剰な環境破壊などを指摘するのは一つの眼差しとして大事なことだと思いますが、このテクノロジーを使いながらも批判に重点を置いた環境問題を問われても、どうも腑に落ちません。結果的に表裏一体になっていることが多々見受けられます。私は、テクノロジーを活用し『人類の生産活動を含めた生態系づくり』を各々が実践して、修正が必要であればアップデートを促す方が理にかなっていると思うのですが…。
パカラッチョの具体的な事例をあげますと、うちには馬が4頭しかいません。『自動車は環境に悪い。馬は環境によい乗り物だ!』などと移動ツールを自動車から馬への移行を推奨して、子どもたちが馬に乗って、公道をガンガン走り回っていたら、結果的に馬をブラック企業の従業員なみの扱いをしていた。なんてことになったら本末転倒です。そこで、利用者を増やすにあたって、提案の仕方を変えました。開業当初は乗馬教室といった習い事でしたが、今年の春から、馬好きの子のための総合学習の塾へと切り替えたのです。プログラムは総合学習ですから『馬の歴史の勉強』を取りいれることにしました。教材はデジタル化しており、実際に取材に行ったところなどの動画編集にはスマホのアプリを活用しています。また『馬の為に人参を育てよう!(理科)』というプログラムを始めたのですが、作物に影響を与えた益虫害虫はGoogle検索で調べてみました。馬に乗るだけでなく座学や畑作業を入れることで馬の仕事を減らすことができました。あそこにいる馬たちをみて、ちょっと暇そうだな、と思われるかもしれません(笑)。試行錯誤の結果としてのんびりとした馬のいる風景を演出できています。」
今回の取材で、いくつかの事例を紹介したいと思います。
「ゼロ村牧場パカラッチョ!!」では、乗馬の機会を多くの人に提供することだけがミッションではありません。月謝制を基本とした運営スタイルで、天候で収入が左右されることで馬を中心にした様々なアクテビティを提供しています。
増田さんによると、牧場長(平井さん)が馬の爪切りをしている様子を録画し、その過程を利用者が見られるように動画教材にしたりもしているそうです。
ほかにも、実際に馬のお世話をしたり、馬糞たい肥を利用した畑で野菜の観察をしたり、収穫した野菜でピザをつくったり、利用者が馬をきっかけに乗馬以外の体験学習ができるようになっています。
「もし、自分でこの土地を買っていたら、お金を回収するために、コンスタントな引馬などを行い、薄利多売になる可能性がありました。しかし建築工房零さんと一緒に事業をやることで、土地代に膨大なお金をかけずに、子どもたちの成長にエネルギーを注ぐことが可能になりました。
建築廃材の活用の場にもなっています。カンナくずを集めてクッションみたいになったところにダイブするんです。木の香りと感触が味わえる。使わなくなったカンナくずや材木は火炊きの燃料になります」と平井さん。
乗馬以外の体験や映像コンテンツなどの座学をとりいれることで、馬に過度な負担をかけない牧場運営を持続されています。
乗馬体験による価値と馬を起点に広がる価値
「乗馬のいいところは、ものの5分で成功体験ができるところ。4~5歳くらいの小さな子どもだと最初は乗れない。それが、お姉ちゃんと乗る?と聞くと乗ってみる。最初は一歩だけ、次に三歩と、小さな子どもにとって馬はとても大きいですから、それに乗れたというのは大変な成功体験になります。そして、馬をつかった自己実現にいいんです。乗馬は、年齢問わず、障がいの有無によらず、誰でも馬に乗れるところが面白い」と平井さん。
ボランティアさんが関わることで、障がい者への理解も深まるのだそうです。
また、増田さんは、将来、農業をやりたいとのこと。「ゼロ村牧場パカラッチョ!!」は、利用者だけでなく、スタッフにとっても、ここでしかできないことに挑戦できる場になっています。
「女性一人で農業を始めるというと、力が必要だったり機械を操作したりとハードルが高かったんです。そんな時パカラッチョの募集を見て、小さな畑を活用してそこで子どもたちと農作業ができるかもしれないと聞き、やってみたいと思いました。」と増田さん。
例えば、小松菜をつくって虫がついたら収穫量が減り、売り上げも減ります。野菜そのものの販売だけでは難しいですが、小松菜を食べた虫が何という虫で、その虫を捕食する生き物は何か?と興味がわきそうなところから学習素材に変換することで授業料が畑の収入になります。小さなファームでも経営できるのではないかと考えています。」と平井さん。
教育的なとりくみ
「教育面においては、AIではできない価値づくりが必要になってくるのではないかと思います。インターネットで調べればでてくることは、学校で学ぶ価値は少ないのでは?と思っています。例えば、僕たちの時代は歴史を勉強するときに1192(いいくに)つくろう鎌倉幕府なんて、テストの点数稼ぎのために覚えましたけど、簡単にアクセスできるネット環境が脳の一部だと思えば、記号や年号を覚えることに価値が減っていて、学習の本来の要素である本人が興味を持って『鎌倉幕府はどんな幕府だったのか?』を学習することが大事なんだと思います。」
学びについては、まずは、自分たちが(興味を持って)やってみようということで、なぜ、八木山動物公園に対州馬がいるのかを調べているという平井さんと増田さん。
他にも、馬から始まるということで、松尾芭蕉の「蚤虱(のみしらみ) 馬の尿(ばり)する 枕もと」という句に興味を持ち、この句の詠まれた旧有路家住宅(封人の家)を訪れてみて、芭蕉はどこに寝たんだろう、馬との位置関係はどうだったんだろう、と想像を膨らませながら録画して動画にしたりもしています。
地固めの時期が過ぎ、馬をきっかけとした能動的な学びの場、サポート体制の整備など、次のステージに進み始めたゼロ村牧場パカラッチョ!!。
泉ヶ岳の麓にある牧場には、循環、学び、持続可能な発展のヒントがたくさん詰まっていました。
■称 号:ゼロ村牧場パカラッチョ!!
■事業内容:乗馬や馬のことを学ぶ体験プログラムの企画運営(馬とくらす、PACAファーム、PACAサロンほか)
■設 立: 平成27年6月18日
■所 在 地 :〒981-3225 宮城県仙台市泉区福岡字森下12
■WEBサイト https://paca-zeromura.jimdofree.com/
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