センターの活動や近況を報告するページです。講演やイベントの報告、運営員会の報告などいろいろ載せています。
センター予定
10月3日 第3回OJT研修
10月10日 大崎市環境フェアブース出展
10月14日 第4回運営委員会
10月21日 センター10周年キャラバン 遠藤秀一氏講演会
        大崎市池月小学校・仙台市台原中学校
10月31日 エコdeスマイルコンテスト

日付 タイトル
09年9月 30日 ストップ温暖化センターみやぎ10周年キャラバン 遠藤秀一氏講演会「ツバルから考える地球の未来」報告㈪  
28日 ストップ温暖化センターみやぎ10周年キャラバン 遠藤秀一氏講演会「ツバルから考える地球の未来」報告㈰  
27日 コスモアースコンシャスアクト クリーンキャンペーン報告
17日 仙台弁護士会 第52回人権擁護大会プレシンポジウム 「地球温暖化をとめるには〜いま求められる法制度を考える〜」報告
17日 環境学習「大崎市立松山中学校報告」
10日 環境学習 「登米市立石越中学校環境教育報告
  
  
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 09年9月30日(水) ストップ温暖化センターみやぎ10周年キャラバン
               遠藤秀一氏講演会「ツバルから考える地球の未来」報告㈪  
気仙沼市立鹿折中学校

日時:9月30日(水)13:30〜15:30
場所:気仙沼市立鹿折中学校 体育館
対象:鹿折中学校全校生徒、近隣小学校の6年生 合計約300名
今回は、気仙沼市立鹿折中学校を訪れました!
ユネスコ・スクール(人権、異文化理解、環境などユネスコの理念に沿った取組みを継続している学校)に認定され、環境教育に力を入れているそうです。

 2時間という長時間だったこともあり、「なぜ海面上昇によって洪水が起きるか?」といった踏み込んだ内容にも触れました。
児童/生徒の皆さんは、真剣な表情で見入っています。
海に面しているという境遇が、ツバルの現状をより身近に感じさせたのかもしれませんね。
しかもこの日はサモアの地震の影響で気仙沼にも津波注意報が出ており、生活に密着し、恵みをもたらす海が脅威ともなりえることを少し感じた日でした(遠藤氏によると、ツバルでは特に被害は無かったそうです)。

 次は、大崎市立田尻中学校にお邪魔します!  

(スタッフE)

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夜の地球

なぜツバルで洪水がおこるか?を説明するスライド

 09年9月28日(月)  ストップ温暖化センターみやぎ10周年キャラバン
               遠藤秀一氏講演会「ツバルから考える地球の未来」報告㈰ 角田市立北郷小学校

日時:9月28日(月)10:30〜11:30
場所:角田市立北郷小学校 体育館
対象:北郷小学校4,6年生 53名
 いよいよストップ温暖化センターみやぎ10周年キャラバンが始まりました!
宮城県の子ども達が環境について考えるきっかけ作りをすることを目的としたこちらの特別企画。
地球温暖化によって生活の危機に脅かされている国ツバルの現状を日本に伝える活動をされている、写真家の遠藤秀一氏(NPO法人Tuvalu Overview代表理事)をお招きし、美しい国土や現地の人々の生活、海面上昇によって倒れたヤシの木などさまざまな映像と共に地球温暖化についてお話いただきます。

  第1回を開催したのは角田市立北郷小学校です。
4年生と6年生のみなさん(5年生は残念ながらインフルエンザのため教室待機でした…)は、きれいなサンゴ礁の写真に驚きの声をあげ、海水が地面から染み出す様子に眉をひそめていました。
最後の感想では「自分の生活が温暖化に関係あることを初めて知った」「自分の生活のせいであんなにきれいな島がなくなってしまうのはいやだ」との声があり、環境について考える一つの切り口となったのはないかと思います。

 次回は気仙沼市立鹿折中学校にお邪魔します!  

(スタッフE)

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遠藤秀一氏と子どもたち


 09年9月27日(日) コスモアースコンシャスアクト クリーンキャンペーン報告

日時:9月27日(日)9:30〜14:00
場所:深沼海水浴場
内容:㈰砂浜のゴミ拾い    ㈪エコトーク    ㈫オリジナルタンブラー作り
 今年もお招きいただきました、コスモアースコンシャスアクトクリーンキャンペーン!コスモ石油が行っている環境活動の一環で、全国のラジオ局が地元でゴミ拾いを行います。宮城ではDate fmがこちらのイベントを行い、当日はDJの片岡晴子さん、JORIさん、アナウンサーの名護ひと美さんが出演されました。MELONはゴミ拾い後のエコトークで、環境やタンブラーについてお話をしました。

  片岡さんとJORIさん、名護さんの楽しいトークに、参加者の皆さんは終始笑顔が絶えません。MELONからは「環境活動は続けることが大事。今日砂浜がきれいになって嬉しいと感じるのと同じように、自然や地域への愛着という入り口からエコについて考えるきっかけとなる活動を行っていきたい」とのメッセージを伝えました。3人の手作りオリジナルタンブラーには皆さん釘付けで「かわいい」の声も!参加者の皆さんも、色鉛筆やシールを使ってオリジナルタンブラー作りを楽しんでいるようでした。

 ゴミ拾いをしてみると、多かったのは花火やタバコの吸い殻。夏に海で遊んでそのままにして帰ったのだと思います。花火の中でも特にロケット花火のゴミが多く、砂にさして片付けずに帰ったことが簡単に想像できます。1時間半の清掃活動で、砂浜は見違えるようにきれいになり、裸足で歩きたくなるほどでした。

 深沼海水浴場を訪れたことのある方は多いと思います。当日もサーフィンを楽しむ人、中学校のサッカー部、犬の散歩をする人などたくさんの方がいらっしゃいました。嬉しかったのは、サーフィンをしていた方々がウェットスーツのままゴミ拾いをされていたこと。そして地元の方に「何をしてるの?」と聞かれて説明すると、その方が帰り際にゴミを拾いながら歩いていかれたことです。こんな風に、どんどん環境について考える人の輪が広まってほしいと思います。 

  当日の様子は10/3(土)9:00〜10:00の番組で放送されますので、みなさん是非聴いてください!

(スタッフE)

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たくさんの参加者

エコトーク

ゴミ拾いの風景

タンブラー作りは大好評!

 09年9月17日(木) 仙台弁護士会 第52回人権擁護大会プレシンポジウム 「地球温暖化をとめるには〜いま求められる法制度を考える〜」報告

日時:9月17日(木) 18:00〜21:00
場所:仙台弁護士会館 4階大会議室
内容:㈰現状報告「地球温暖化 今、世界で起こっていること」
    ストップ温暖化センターみやぎ 江刺家由美子
   ㈪講演「フリーライダー(ただのり)問題としての地球温暖化問題」
    東北大学大学院文学研究科 長谷川公一教授
    ㈫講演「排出量取引制度を巡る最近の動向と今後の課題について」
    東北大学東北アジア研究センター明日香壽川教授
   ㈬質疑応答
    回答者:東北大学大学院文学研究科 長谷川公一教授
        東北大学東北アジア研究センター 明日香壽川教授
        日弁連第52回人権擁護大会シンポジウム第2分科会
        実行委員長、 京都弁護士会所属  浅岡美恵弁護士

 「地球温暖化に対して法という切り口からできることを考える」というとなんだか難しく聞こえますね。
しかし実際は、長谷川教授、明日香教授の講演、そして浅岡弁護士を交えた質疑応答はとてもわかりやすく、聞いていて「なるほど、そうだったんだ」とうなずく方が絶えませんでした!

  まずはストップ温暖化センターから写真を使って現在地球で起こっている、地球温暖化によるものといわれる異常気象や自然の変化についてご紹介しました。

  続いて長谷川教授のお話のキーワードは「フリーライダー(ただのり)問題」。
「協力しない、抜け駆けをする」といった行動をとる人が得をし、それを抑えることが難しい構造であるために、結果的に社会的に重大な損失が生まれるということだそうです。
地球温暖化は「非協力者が見えない」「有効性を実感しにくい」「温室効果ガスの排出を自覚しにくい」などのフリーライダー問題としての側面を持ち、これが地球温暖化問題の解決を難しくさせています。
では、こういった状況に対して温暖化対策はどうあるべきか?かつての仙台市のスパイク公害と対比したわかりやすい長谷川教授のお話に、参加者の皆さんは真剣な表情で聞き入っていました。

  明日香教授のお話はニュースや新聞でよく見聞きする「排出量取引制度」についてです。
「そもそも、何をもって国の利益と言うのか?」というお話や、EUが地球温暖化対策に熱心な理由など国際情勢についても交えてのお話でニュースの背景を知ることができました。
また、地球温暖化対策と経済は必ずしも相反するものではないということをハイブリッドカー「プリウス」を例にご説明くださいました。
プリウスのように、環境への配慮をすることで新しく生まれる需要があるという話に、来場者の方々はとても納得されていたようです。

 浅岡弁護士の講演のタイトルは「地球温暖化問題は人権問題」。
地球温暖化は全ての国の現在及び将来世代へ影響が出るという点で「人権侵害」であるというお話は、「地球温暖化は自分の生活にも必ず関係している」という思いを抱かせ、地球温暖化対策に取り組む必要性を感じる内容でした。

 その後の質疑応答では、会場から寄せられた質問に3人の先生方に一つ一つ丁寧にお答え頂きました。
3時間という長い時間でしたが、もっと話を聞きたいと思った方が大勢いたのではないでしょうか?
名残惜しい気持ちでいっぱいでしたが、とても勉強になった3時間でした。

(スタッフE)

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長谷川教授

明日香教授

浅岡美恵弁護士

質疑応答の様子

 09年9月17日(木) 環境学習「大崎市立松山中学校報告」

日時:9月17日(木) 8:50〜9:50
場所:大崎市立松山中学校 図書室
対象:3学年24名
内容:㈰地球温暖化の基礎知識    ㈪エネルギーバッグ
  大崎市の松山中学校に行ってきました!
早朝出発で朝のさわやかな気分を味わいながら到着すると、迎えてくれたのは選択科目で「環境」を選んだ3年生の皆さんです。

 地球温暖化についての学習は今回が初めてとのことでしたが、「温室効果ガスの中でよく聞くものは?」などと質問すると、すぐに答えを返してくれました。
また、温度上昇シミュレーションでは、どんどん暑くなる地球の様子に「これじゃ生きていけないよ!」という率直な感想も聞こえました。

 「地球温暖化」というと、どこか遠くの国で被害が起きていて、自分の生活には関係ないことのような気がする人もいると思います。
しかも「二酸化炭素」と言われても、目には見えないし、どこから出ているのか、どれくらい出ているのか…?
それを知ってもらうために、まずはエネルギーバッグで日本人が一人当たり1日どれくらいのエネルギーを使っているかを体感してもらいました。
その後は、パンを例にとってエネルギーについて考えました。原料を輸入したりお店まで運んだり。食べた後もゴミの処理にエネルギーを使います。
知らず知らずにたくさんのエネルギーを消費しているんですね。

 皆さんは今後、水質調査やゴミ減量など、さまざまな角度から環境について学ぶそうです。
地球環境や身近な自然に愛着を持ち、環境を大事にする思いを持ち続けてほしいと思います。

(スタッフE)

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エネルギーバッグを持って重さを比較

さぁ、どの重さがどの国でしょう?!

 09年9月10日(木) 環境学習 「登米市立石越中学校環境教育報告

日時 : 9月10日(木) 13:35〜15:20
場所 : 登米市立石越中学校 総合学習室
      対象 : 1、3学年合計24名
内容:㈰地球温暖化の基礎知識
    ㈪未来は変えられる
    ㈫国や地方自治体の省エネに関する取り組み
 登米市が行っている「環境出前講座」の講師として、石越中学校にお招きいただきました!

 地球温暖化の基礎知識を説明した後、今回のメインとなる「未来は変えられる」を行いました。
3人位づつ8つのグループに分かれて将来起こると予測されている出来事が何年に起こるのか、まずは個人で考えてもらいました。
「ずっと先のことのような気もするし、すぐに起きるような気もする…」一生懸命考えた後に、グループで一つの答えに決めてもらいます。
「みんなの答えの間を取って、2025年にしよう!」「これはもっと遅くに起こるんじゃない?」など、グループによって決め方はさまざま。
全グループの答えが出揃ったところで答え合せをすると、正解を発表する毎に驚きの声が漏れました。
中でも「100万種以上の陸上生物が絶滅する」のは、あるグループで100年以上先と予想しましたが、実はこれはもっともっと早く起こると言われています(何年かは実際にプログラムを体験してみてください!)。
地球温暖化の影響は、将来ますます顕著になっていくことを学習しました。

 しかし、そんな地球温暖化を世の中は黙って見ているわけではありません。
講座の終盤では、国や地方自治体がどんな取組みをしているのか紹介しました。
また、個人の行動もとても大切。
「一人ができることは小さいこと…」と無力に感じるのではなく、「小さいことだけどできることがこんなにある!」と考えて、環境に優しい行動を実践してくださいね!


(スタッフE)

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