所在地仙台市青葉区中山6-19 水系広瀬川 周囲のようす現在の中山地域は開発が進んで住宅街となりましたが、古くは仙台の城下町から北へ抜ける街道筋が通じていた場所でした。当時は山林が大きく広がる中山の地は杜の都を外側から取り囲む大いなる森として存在していました。 言い伝え伊達家の記録によると、歴代の仙台藩主はしばしば中山の地を訪れていましたが、4代藩主綱村について次のような言い伝えがあります。綱村が恒例の鹿狩りで中山に入った折、滝の近くに美しい白鳥を見つけましたが、よく見ると鳥ではなく滝に祀られた不動尊の幣束(へいそく)でした。感銘を受けた綱村は、「以後、鳥滝不動尊と称しなさい」と命じ、以降伊達家の崇敬を受けることになりました。 現在は高さ数十pの不動尊像に降り注ぐ程度の流量ですが、昭和41年9月の水害で滝が埋まる前は落差があり、流量も多かったと言われています。 境内には平田稲荷神社の分身がまつられていて「鳥瀧神社」と称しており、典型的な神仏混こうの姿です。 以上について 「中山地区平成風土記」より引用 見どころ現在周辺は住宅地となっていますが、言い伝えを知って訪れることにより往時をしのんでください。 |
中山鳥滝不動尊 左奥に不動尊像があります。 |