青麻神社

所在地

仙台市宮城野区岩切字青麻沢32

水系

砂押川

周囲のようす

 高森城の背後の谷間に位置し清水湧く地として選ばれています。周囲は昭和42年に県民の森として指定され、県民の憩いの場ともなっています。 境内に湧き出る清水は手水として参拝時に使用される他、近隣の人々がご神水として汲みにきています。神社前を流れる青麻沢は砂押川の一方の源流で、きれいな流れでクロスラミナ(底が砂地で流水で形成される波型)があり、流れが夏でも途切れていないことをうかがわせます。

言い伝え

 社伝によれば仁寿(にんじゅ)2年(852年)現社家の遠祖穂積保昌が山城国よりこの地に来て里人に苧(からむし=麻の一種)の栽培を教え、一族が尊崇する日月星の三光神(天照大神(あまてらすおおかみ)、天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、月読神(つくよみのかみ)の三神)を、清水が湧く山峡の岩窟中に奉祀したのが創始と伝えられています。社名、地名も麻の栽培より起こり、神紋にも麻の葉を用いています。なお、源義経の家臣であった海尊が、天和2年(1682年)に仙人となって下野国よりこの地に来て百姓の眼病を治してあげたことによって祀られているそうです。中風病退除、海上安全、開運招福に効験があるとのことです。

見どころ

 効験として「中風退除」を掲げているのは「湧き出る清水」の効用ではないかと思われます。常陸坊海尊を祀った経緯等には眼病が治ったという言い伝えもあり、不動明王の祀られている水辺の水で目を洗えば眼病が治るという言い伝えにつながるものがあります。

 苧(からむし)の繊維をとるためにはきれいな水が大量に必要なのだそうです。

  県民の森の中にあります

県民の森の中にあります

青麻川に架かる橋から

青麻川に架かる橋から

近所の人がご神水をくみに来ます

近所の人がご神水をくみに来ます