home >>>COP15 MELON代表派遣現地ルポ >>> 12月11日(金)録

12月11日(金)曇り
 COP15初日。
 朝四時に起床。六時半の朝食まで、部屋でパソコンに向かって仕事。ホテルの朝食は美味しい。七時半過ぎに出て、会場であるベラセンターにメトロで向かう。入口架設のテントで荷物の検査を受けて、続いて参加登録手続き。パスポートのパソコンのデータから Nakataを読み出して、顔写真撮影とレーザープリンターでの印刷。3分程度で手際よく終了。朝九時以降になると、終日混雑の様子。内部の入口でピカピカのIDバッジを見せてバーコード照合。なんだか、コンビニのレジの品物になったようだ。
 ようやく、会場内に入り、最初に市内の公共交通機関の無料パスを発行してもらう。メトロは初乗り400円と高く、自販機でその都度買う手間も省けるので、ありがたい。続いて、コートをクロークで預ける。体育館のような壮大なクロークである。
 会場は、古い晴海の展示場を改装したような作りで、決して機能的なレイアウトではない。増築を重ねていて、とてもわかりにくい。カラフルな大型地図を見ても、巨大な体育館が不規則につながっているようで、方向感覚がなくなりとても迷う。途中の文書配布コーナーで、本日のイベントプログラム(写真4)を入手する。この他に、各種民間が発行している新聞(写真5)を入手して足早に奥へと進む。日本のNPOも新聞をブースに置いていて心強い(写真6)。
イベントプログラム(写真4) 各種民間が発行している新聞(写真5) 日本のNPOの新聞(写真6)

 午前中は、ひたすら歩き回る。どこで何が行われているのか、入手した資料と、現実の会場内での出来事が、まだ頭の中でつながらないので、とにかく歩く。この後、会場はどんどん人が増えて、まるで丸の内のオフィス街と、渋谷の路上イベントが同居したような、不思議な雑踏が作り出されていく。数十回ほど国際会議の参加経験はあるが、初めての感覚である。会議当事者である政府関係者のスーツの存在感が消失するほどの、民間団体と会場内で活動する老若男女が伝える高揚感。元気である。いわゆるサイドイベントと称される民間団体の活動が、この偉大な国際会議の雰囲気に味を添えて、全体の公式な会議さえもリードしていくような錯覚も覚える。この会議、実は参加費は無料である。会場の奥方で行われている政府関係者の密室会議には入場できないものの、民間団体、といってもかなり公的な機関もあるが、彼らの会議やワークショップには、ふらっと入って参加することができる。そのいくつかを紹介しよう。(2ページ目へ続)
Back
Next