地球温暖化って何? |
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地球の表面には大気が取り巻いています。大気の成分の中には地球を真綿で包むような保温効果を持つものがあり,平均気温を15度に保っています。このような気体は温室効果ガスと呼ばれ,代表的なガスに二酸化炭素があります。
19世紀以降産業の発展に伴い人類は石炭や石油を大量に消費するようになり,大気中の二酸化炭素の量は200年前と比べて30%ほど増加しました。近年では二酸化炭素より大きな温室効果をもつフロンなどが放出され,地球温暖化の懸念が一層強まっています。
このままでは21世紀末には地球の平均気温は2度程上昇すると予測されています。 |
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地球温暖化でどのような影響があるの? |
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世界のある地域では洪水の多発が心配され,違う地域では渇水や干ばつの危険が増大します。また,海面が上昇すれば,サンゴ礁からできた島々や海抜の低い地域では国土が水没するなど大きな被害が出ます。
日本でも,マラリヤ感染や病害虫の危険性が増し,都市部ではヒートアイランド現象に拍車がかかります。海岸部では砂浜が減少し,高波や津波による危険地域が著しく増大します。
また,主食である米や小麦の生産,漁業などに大きな影響が出るため,とりわけ自給率の低い日本にとっては大きな打撃となります。 |
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地球温暖化防止のためにはどのくらい努力が必要? |
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温暖化による影響を避けるために、気温上昇を2℃以内(生態系では1〜2℃以内)に抑えることが必要だといわれています。この気温上昇を抑えるためには、1990代比で温室効果ガスの排出量をを50〜70%削減しなければなりません。削減達成までの経路や期間には、研究機関によって数パターンの見解が示されています。
1997年に採択された京都議定書で日本は、約束期間(2008〜2012年)までに基準年(1990年)と比較して6%の温室効果ガス排出を削減することを約束しました。
さらに世界全体で取り組む長期的な削減目標として、2008年の洞爺湖サミットでは、2050年までに世界全体の温室効果ガス排出量を少なくとも50%削減することで合意しています。 |
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私たちにもできる地球温暖化防止活動 |
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温室効果ガスの排出は,大半が産業活動に起因しています。なかでも二酸化炭素の排出はエネルギー需要に大きく依存するため,省エネ技術の開発・導入やエネルギー転換などが積極的に進められています。同時に私たち一人一人のライフスタイルを変えて行くことも不可欠です。
必要でないものは買わず,ものを大切に使う,省エネや環境にやさしい商品を買う,できるだけ電車・バスを利用する,資源の再利用やリサイクルを推進するなど私たち一人一人のライフスタイルを変えて行くことが温暖化防止対策になります。 |
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