日時 : 6月27日(土) 13:00〜16:30
場所 : 宮城県庁広報室
対象 : 宮城県地球温暖化防止活動推進員105名
内容 : 「“温暖化のウソ”を暴く」
講師 : 明日香壽川氏(東北大学東北アジア研究センター中国研究分野教授)
花輪公雄氏 (東北大学大学院理学研究科教授)
ファシリテーター : 三浦秀一氏(東北芸術工科大学建築・環境デザイン学科准教授)
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ここ数年、テレビやメディア等で話題となっている、温暖化の懐疑論。「温暖化は起こってはいない」や、「原因はCO2ではなく宇宙の活動なんだ」とか、「ツバルは海面上昇ではなく、地盤沈下だ」など、いろいろな懐疑論がありますよね。
そんな話を聞くと、信じているものが揺らぎ、不安になるものです。
そこで、推進員のみなさんのさまざまな疑問に解決すべく、研修会を行ないました。
事前に懐疑論に関する質問を集約し、講師の先生からその疑問にお答えいただく形式で行ないました。
三浦秀一先生の進行のもと、そもそも懐疑論とはどんなものなのか、書籍の信憑性について、またどんなパターンがあるのかなども詳しく伺いました。
明日香壽川先生は、懐疑論への反論を国立環境研究所の江守正多氏などと共に発表し、新聞や雑誌、講演会などで活躍なさっている経験からいろいろなお話を伺うことができました。(通称:懐疑論バスターズ)
また、花輪公雄先生は、なんとIPCC第4次評価報告書第1作業部会の執筆者のおひとりで、IPCCの発表がどんなデータに裏づけされているのか、や、研究者として感じていることなどを伺いました。
細かく研修の内容は省きますが、懐疑論は主に一部分のデータを用いてすべてを否定するように論じているものが多く、地球規模の温暖化については、全体を把握した上で判断するのが正しいことを知りました。今回の研修では、疑問への解説を聞いたことにより、さらに温暖化についての知識が深まりました!
懐疑論の本とそれに反論する本、今はたくさん出ています。両方を読むことにより、温暖化対策を自信を持って取り組めるのではないでしょうか。
◆明日香壽川先生の紹介ページ ⇒リンク 主な論文 ⇒リンク
◆花輪先生の紹介ページ ⇒リンク 研究室HP ⇒リンク
◆三浦秀一先生の紹介ページ ⇒リンク
<懐疑論に対する書籍例>
・「地球温暖化 ほぼすべての質問に答えます!」
明日香壽川著 岩波書店出版
・「“地球温暖化のウソ”のウソ」
山本弘書 楽工社出版
・「地球温暖化の予測は「正しい」か? 不確かな未来に科学が挑む」
江守正多著 化学同人出版
・「ココが知りたい地球温暖化」
国立環境研究センター著 成山堂書店出版
(スタッフH)
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参加者56名
講師の明日香壽川先生と花輪公雄先生
いろいろな解説を聞くことができました! |