公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

私たちは、緑と水と食をとおして暮らしを考え、地球と地球環境の保全に寄与するために、多くの市民、知識人、協同組合、企業、団体で作られた環境NGOです。

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さくら散策さんぽみち【旧サイトの内容です】

MELONスタッフおすすめすぽっと3 鈴木美紀子 2008/4/22掲載
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 今年は桜の開花が例年より早く、仕事が一段落してよし、桜を撮りにでかけよう!と思った頃には雨…。快晴になった日曜日には友人と連れ立ち北上することにしました。

 向かった先は岩出山。
 電車を乗り継いで岩出山駅下車。と、行きたかったのですが諸々の事情から今回は車で457号線をドライブしました。道すがらにも並木があり桜を楽しめました。
 「よかった、こっちはちょうど満開ね」
と胸をなでおろしつつ。
 457号線をまっすぐ走り岩出山に入ると、住宅街に入る手前、「蛭沢川」という川の堤に見事な桜並木が現れます。桜並木の終点に「釈迦堂橋」という名の赤い橋がかかっているのも印象的。お天気も良かったので、お花見を楽しむ家族連れがたくさんいました。

 さて、次に向かったのは有備館。
 駐車場の脇には公園があり、3歳くらいの子どもたちが元気にかけまわっていました。こんなのどかで広々とした場所に連れてこられたらさぞ楽しいだろう、と思いつつそのヨコで記念撮影。
 有備館駅隣りのお店でかりんとうを買うのも忘れません。岩出山といったらお土産はかりんとうとまんじゅう麩でしょう。半球形の大きなおまんじゅうのような形のお麩は、今回ここで初対面だという面子もいました。お麩の形や大きさは地域によって特色があっておもしろいですね。
 程よくお腹もすいてきたところで向かったのは、中心部から少し離れて田んぼの中にある『四季の里「凛菜・上の家(りんさい・うえのいえ)」』というお店。茅葺屋根の立派な家は築120年余だとか!もともとはこの地域の有力農家のお宅で、主屋の裏には土蔵もあります。中に入るともくもくとケムリが…?不審な眼差しの友人達が「あっ」とすぐに気づいたのは囲炉裏の存在です。黒光りする板の間に立派な柱、柱にかかるあわ穂もち。
 地元で取れた旬の素材を使った料理が味わえるこちらのお店、調理もおもてなしも地域のおばあちゃん6人がこなしています。今日は3人しかいなくてね、お茶でも飲んでちょっと待っててね、と示された先にあるのは火鉢と茶釜。これもまた味わい深く。
 肉や脂物が一切ない、お膳いっぱいに並んだ料理に舌鼓をうち、のんびりと一休み。
 これ見て、とおばあちゃんが嬉しそうにみせてくれたのは大崎市の広報誌4月号。なんとその表紙を飾っているのはこのお店の写真ではないですか!裏には詳しい紹介も載っていて、大崎市民ではありませんが、いろんな人に紹介しますと約束して2部ほどもらって帰りました。岩出山に親戚の家があるという友人は、帰ってから両親に見せて今度岩出山に来る時は連れてきておごってもらうんだ!と宣言しておりました。お店は予約制、火・水曜日定休です。
 さて、来た道をもどるぞ!と再び桜並木の横をとおると、敷物を敷いて桜の木の下でランチを楽しむ家族がいました。いいですね。
 もののついでに、宮床ダムにも桜があると聞いて帰りによってみました。こちらは公園も整備されているので親子連れが多く、桜の木の下でバーベキュー、食後にお父さんとキャッチボール、愛犬とお散歩、釣りをする子どもも。
 のんびりとした空気にふれつつ楽しく花見をしてきました。
 先週、桜の名所の公園ではごみの放置に困っているという残念なニュースもありました。マイバッグを持って買い物をすればレジ袋が減り、お弁当を持っていけば容器ごみも減ります。エコに気をつけることはマナー向上と結びつくような気もしますね。美しい桜を愛でるのが花見です、桜の名所はたくさんの人がのんびりと楽しめるような環境であってほしいものです。 

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