公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

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1月のテーマ「エコで簡単料理術
日時 2007年1月20日(土)11:00〜13:00
場所 フォレスト仙台5F 501会議室
話題提供 MELON
Report/RNECS 丸山浩司
 「エコで簡単料理術」ということで、今回のテーマは「台所のエコ」。
 主婦の方を中心に15人ほどの参加者が集まり、中にはお子さんを連れてきてくれた方もいました。メインは何といっても『保温調理』で作るシチューです。下準備をして、沸騰させた鍋を火からおろして新聞紙と毛布でくるみ、1時間弱待ちます。

下準備中。実はニンジンはナイショで皮ごと入れました。
沸騰するまでは普通のシチューと同じように作ります。
火から降ろして、鍋を新聞で包みます。
さらに古毛布で包み、このまま余熱で調理。

 シチューができるのを待つ間、「台所のエコ」をテーマにいろいろな話をしました。
 まず「保温調理って知ってますか?」という質問をしてみると、ほとんどの人が「知っている」と答えてくれました。保温調理というのは、鍋が沸騰した時点で鍋を火からおろし、熱が逃げないように鍋を保温して、その余熱で煮込むという調理法。火を使う時間が少なくて済むので、省エネルギーに効果的です。保温に使うものは、毛布や発泡スチロールなどさまざまで、「保温鍋」や「鍋帽子」といったものもあります。
 参加者の中には、「保温調理をしたことがある」という方が数人いらっしゃいました(!)。保温調理だと、じっくり熱が通るのでとてもやわらかくなるし、煮物は冷めるときに味がしみこむのでおいしく仕上がるそうです。「ゆっくり冷まして食べる直前に温める」というのがかしこい料理法のようです。さらに、「朝に調理して保温しておくと、帰ってくるときにはおいしくできている」ということで、一人暮らしの方にもオススメの調理法だといいます。

 
保温調理をしたことがない!という方は興味津々。「帰ったらさっそくやってみるわ」とおっしゃっていました。
 そして、話題は自宅の台所から、離れて世界の台所や買い物のことへ。『世界の食卓』という、各国の台所の写真を載せた本が紹介されたのですが、それを見ると、日本やアメリカの食品は加工品や包装されたものが多いとひと目で分かります。その他の国の、その土地でとれた食材そのものの形や色がある台所が印象的でした。
 加工食品で怖いのは、着色料や保存料などの添加物。添加物として使われる化学物質は、それ自体が安全だと言われていても、複数の化学物質が混ざるとその影響による安全性は保障されていません。 
程よく歯ごたえがあるけれどやわらかで、皮ごと入れたニンジンもあまくて美味しいと大好評!
 私たちのまわりの加工食品の中には知らず知らずのうちに化学物質が入っています。それは、そうすれば安く製品が造れるから。例えば、一本2〜300円くらいの醤油。これを無添加で造ると1,000円くらいになります。安い製品を買うことが悪いわけではありませんが、せめて裏の原材料を見て、自分が買うものに何が入っているのか知っておきたいです。

 ...いろいろな話をしているうちに時間は過ぎ、とうとうシチューができ上がりました。持参した食器とスプーンを用意してもらい、参加者全員に出来立てのシチューを振る舞います。お話にあった通りとてもやわらかくできていておいしかったです。お子さんも「おいしい」と言ってくれて嬉しかったです。作ったのは僕じゃないですけどね。。。「食」について雑談をしながら、楽しい食事の時間を過ごしました。大きな鍋にいっぱいあったシチューも全部なくなりました。ごちそうさまでした!