公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

私たちは、緑と水と食をとおして暮らしを考え、地球と地球環境の保全に寄与するために、多くの市民、知識人、協同組合、企業、団体で作られた環境NGOです。

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9月のテーマ 砂浜美術館から考える
日時 2007年9月27日(金)18:30〜20:30
場所 MELON事務局 サロンスペース
■Report■ RNECS三木奏瑛
 「みなさんの家にはどんなものがありますか?」
 今回のクラブフォレストは、そんな問いかけから始まりました。洋服、家具、本、などなど。ここでは特に、その素材に着目してみました。話題提供をしてくださったMELON事務局の南さんは、コラムのほうでも触れられているように、プラスチック素材のものが気になるそうです。参加した人からの意見では、食べ物や商品の包装は気にするものの、洋服の素材などはそれほど気にならない、という人が多いようでした。よくよく考えてみると、服の素材にも綿、麻、アクリルからオーガニックコットンまで様々な種類があります。環境に配慮すると、やはりオーガニックのものがよいのかもしれませんね。


 洋服のお話も出てきたところで、次は古着の話題に。南さん自身も古着がお好きだそうで、参加者の中にも古着が好き、という方がいらしたのですが、この古着がどこから来たか、ご存知でしょうか。私も始めて知ったのですが、アメリカの裕福な人々が着ていたものが、日本に来て販売されているそうなんです。こういった裕福な人々はすぐに新しいものを買うので、いらなくなったものが次々と「古着」として販売されているというわけです。一見よいことのように思えますが、このような市場があることが、「次々と新しいものを買う」という行為を助長している、と捉えることもできるのです。このお話を聞いて、なんだか洋服が古着にならないまま古着として売られているような印象も受けました。「裕福な人たちに、洋服が石油からできていることを知ってもらえば、考え方が変わるかもしれない」という意見もありました。

    さて、ここで一旦休憩をはさんだあとに、RNECSのメンバーから、身の回りにある環境に配慮したものの紹介がありました。
 最初は「ビーチマネー」という地域通貨の紹介。これは、神奈川県の湘南地域で使われている、ビーチグラスを利用したエコマネーのことです。ビーチグラスとは、ゴミとして捨てられたジュースやお酒などの瓶の破片が、長い間漂流するうちに角が取れ、丸みを帯びた形になったものです。この、本来海にはあってはならないビーチグラスを拾い、集め、お店で使うことで楽しく海をきれいにしよう、というわけです。ビーチマネーを紹介するチラシには、「ついでにゴミも拾ってね♪」なんていう一文もありました!

 また、自宅でゴミの堆肥化をしている人からは、実際に堆肥化されたあとの土を持って来てもらいました。その土を使って、なすを育てたそうです。
 その他、「マイバッグより使い勝手が良い」とのふろしきや、飲み物を持ち歩くのに便利なタンブラー、ヨーロッパサイズのトイレットペーパーなどを実際に持ってきてもらいました。一般的に、トイレットペーパーのロール幅は、日本やアメリカは11.4cmである一方、ヨーロッパのものは10.5cmと、ヨーロッパで使われているもののほうが省資源なのです。最近では日本でも10〜11cm幅のものが販売されているようです。

 このように、今回のクラブフォレストは「身近なもの」に注目してみました。私たちが今眺めているパソコンからも、いろいろと環境について考えることができそうですね。