公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

私たちは、緑と水と食をとおして暮らしを考え、地球と地球環境の保全に寄与するために、多くの市民、知識人、協同組合、企業、団体で作られた環境NGOです。

宮城県仙台市の公益財団法人みやぎ環境とくらしネットワーク(MELON)の公式ホームページ。部会活動や環境に関するイベントの情報発信、ボランティア募集等を行っております。

「水の神さま」を探せ【旧サイトの内容です】

与兵衛沼水神碑

震災後の状況(2011年7月):
堤に亀裂が入り、堤下に洪水の危険があるため、地震直後は土嚢を積んで緊急対応をしていた。与兵衛沼水神碑には被害はありませんが、訪れる際はご注意ください。

所在地

仙台市宮城野区蟹沢7(枡江小学校の向かい)
二の森東バス停下車

水系

七北田川支流梅田川

周囲のようす

 向小田原の後山の蟹沢渓谷を堰き止め、流水と湧き水を利用しての沼でした。与兵衛沼の周囲は水源保全林として、与兵衛沼公園に指定し、仙台市が管理しています。昔、台原の台地から流れる清水は旧小田原村の田んぼを潤し、小田原玉野と言われました。この台原から続く、グリーンベルトは宅地開発の中で徐々に狭められてきています。蟹沢渓谷の最上流は小松島の育児院周辺、堤のすぐ下には枡江小学校があり裏手は枡江の森として保全されています。

言い伝え

 与兵衛沼は寛文11年(1671年)4代藩主伊達綱村の頃、藩士鈴木与兵衛が自費を投じてつくった人工の沼です。綱村がその功を賞して与兵衛沼と名付けました。小田原、燕沢、新田、高砂地域に灌漑用水を供給しています。水神碑は安政2年、鈴木与兵衛の功績を後世に残すために小田原村の人たちが建てたものです。昭和4年2月15日夜30cmの厚さの氷が張り、新堤(上流にある)の水漏れも手伝って一挙に崩壊し、下流域住民は大きな洪水被害を受けました。写真の真ん中の碑はそのときの改修記念碑です。左側の碑は昭和54年の改修記念碑です。

見どころ

 昔は原町小学校の水泳場として指定されていて、冬季にはスケート場としても親しまれたそうです。現在は水も濁っていて氷も張りませんが、周囲にはまだ貴重な自然が残っています。

  右側の小さい石碑が水神碑

右側の小さい石碑が水神碑

安政2年に建てられました

安政2年に建てられました

釣り人もいます

釣り人もいます