公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

私たちは、緑と水と食をとおして暮らしを考え、地球と地球環境の保全に寄与するために、多くの市民、知識人、協同組合、企業、団体で作られた環境NGOです。

宮城県仙台市の公益財団法人みやぎ環境とくらしネットワーク(MELON)の公式ホームページ。部会活動や環境に関するイベントの情報発信、ボランティア募集等を行っております。

「水の神さま」を探せ【旧サイトの内容です】

古城神社

所在地

仙台市若林区河原町2丁目7−10
地下鉄川原町駅下車

水系

広瀬川

周囲のようす

 河原町の火防の神様「秋葉神社」より東に旧若林城の方に行くと東北線との交差するところにひっそりと鎮座しています。境内は18坪、隣家との隙間はほとんどありません。しかし、地元の方のお参りは時々あります。

 正面脇に大きな古峰神社碑があります。こちらも火防の神様です。

言い伝え

 水害から村人を救おうと人柱になって祈願した行人を弔ったといわれる「行人塚」(ぎょうにんづか)の上に建てられた神社です。昔、広瀬川は大水の度に奔流が河原町から七郷村を横切り、深沼から海に流れたそうです。そして洪水の度に河床が変わり、流域は大変な被害を受けました。五つ谷に住んでいた一人の行人(修験者)が、村人たちを水害から救おうと本願をたて人柱に立つことになりました。「私の振る鈴の音が21日間土中から聞こえたら、大願は成就するであろう」と言って生埋めになりました。竹の節を抜いて土中にさしこみ、鈴の音を聞くこと21日で行人は息絶えたといいます。この年から洪水は流れを変えて閖上に流れ、水害から七郷の村人たちは救われたそうです。村人たちは人柱になった行人の恩を忘れないようにと、塚を築いて弔いました。(若林の歴史散歩より)

見どころ

 水の神さまにはさまざまなものがありますが、水害防除を直接祈願する例は珍しく、しかも行人伝説と結びついています。すぐ近くの広瀬川沿いには旅立ち稲荷神社があり、昔は洪水になると目の前を滔々(とうとう)と怖いくらいの流れとなったそうです。

  遠景

遠景

正面から

正面から