公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

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執筆■大原英範  2007/6/6up
「レジ袋有料化が、はじまりました!!」
 環境月間がスタートした6月1日、仙台でも「レジ袋有料化」が始まりました。
 仙台のレジ袋有料化は「仙台方式」といって、京都や東京などで行われている有料化とは少し違う方式だということを御存知でしたか?
既に有料化を実施している某スーパー及び生協では、単独で行ったり、行政・市民団体と協定を結ぶなどして地元住民の協力を得ながらレジ袋有料化を実施しています。 仙台方式が他と違う大きな点は、4事業者が仙台市、市民団体と協定書を結び、夫々1店舗で一斉に実施するという方式で全国初なのだそうです。

 ところで何故、この4事業者(4店舗)は有料化を実施しようとしたのでしょうか。
 お店の方にすれば、お客様の心理として今まで無料で頂いていたレジ袋が、たとえ5円でも有料になるというのは、サービスが悪くなったと考え、他のお店を利用するようになると経営的に困ってしまうことだろうし、お客様にしても、レジ袋の中には、仙台市が認定している「からすマーク」が付いているとゴミ袋として使用することができ、便利ですよね。
 それは、1つにゴミの削減です。
 お買い物をした商品を入れて持ち帰るとその後は、ほとんどゴミとして出され燃やされます。1回使用しただけでゴミとして燃やされてしまう。ゴミとして運搬、焼却するのには、当然費用がかかります。この費用は、皆さんの税金が使われています。



 日本全国で年間約305億枚のレジ袋が、買い物時に配られました。1人当り年間約300枚消費されたことになります。これらはほとんどゴミとして出され、焼却されます。家庭ごみの10%がレジ袋です。さらに、レジ袋1枚作るのには、18.3ml(大さじ1杯)の石油が消費されています。大量生産、大量消費、大量廃棄の典型的なフローだといえます。
 もう1つは、COの削減です。
 レジ袋を作る時に使用するエネルギーから排出されるCO2と焼却した際に排出されるCO
を合計すると、レジ袋1枚5gで算出すると、1枚で約30g−CO排出されるそうです。

 石油資源の枯渇の予防、ゴミの削減、地球温暖化防止等などを含めた地球環境の保全を考えると、マイバックや風呂敷等を持参して買い物に行く習慣を身に付けるのは、そんなに難しいことではないと言えますよね。

 今回の有料化のレジ袋は、繰り返し使えるように通常のレジ袋よりも厚くできていて、1枚5円で販売されます。この売上金は、各事業者が環境保全活動や社会貢献活動に活用にするそうです。環境保全の取組みに協力し、それがさらに環境や社会貢献にもなるのならなお更いいことですよね。

 今、NHKを観ながら書いていたのですが、「明日のエコではまにあわない」というキャンペーン映像が流れています。 昨年の「勿体無い」という言葉もそうですが、このような言葉にドキッとする、少し困った地球環境になってしまったのかなと考えてしまいます。

 レジ袋有料化だからマイバック持参ではなく、自分達の住んでいる地球環境のために出来ることから始めたいと思います。
 マイバックの他にも、マイ箸、マイカップ・・・etcいっぱいあります。
 これらのできることも、HP、新聞、TV・・・etcにいっぱいあります。
 皆さんもできることから、取り組んでみましょう。

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