公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

私たちは、緑と水と食をとおして暮らしを考え、地球と地球環境の保全に寄与するために、多くの市民、知識人、協同組合、企業、団体で作られた環境NGOです。

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執筆■成瀬美幸  2007/10/2up
「エコなお金の使い方、してますか?」
 みなさんはどんな金融機関に預金(または貯金)をしていますか。頑張って働いたお給料だったり、こつこつ貯めたお年玉だったりと様々な思い入れがあるのではないでしょうか。
 口座にあるお金はただ眠っているだけではりません。通常は預金のごく一部を残して企業や個人に貸し出され、血液のように社会を循環しています。
 地域を活性化させている一方で環境への影響や労働環境に対する責任は融資条件に入っていない場合も。投資対象が明確ではなく、自分がどんな事業に資金提供しているのかは不透明です。金融機関の中には営利を目的としないNPO組織も多数あり、福祉事業への融資を積極的に進めているところもあります。口座を作る際、ATMがたくさんあるなどの利便性の他に、預金をどのように使われるのかも重視してみましょう。
 利息の何%かが自動的に募金にまわる口座を作ることもできます。受取利息の20%〜100%まで自由に設定ができ、発展途上国の環境や福祉に役立てられます。
 すっかりショッピングの必需品となったクレジットカードの中にも『社会貢献型カード』があり、使用金額の何%かが野鳥を保護する活動に充てることができます。
 

 他にもお金の流れを変える方法は日常生活にたくさんあります。
例えば、環境への負荷が少ない乗り物を順に上げると、自転車、バス、車、飛行機。
環境の視点からいうと飛行機はワースト1。移動で出しているCO2が一番多いわけですが『カーボンニュートラルチケット』を買うことによって、後でCO2を相殺することもできます。そのシステムによって集められたお金は風力発電や植樹のために使われ、移動で出してしまったCO2と同じ分だけ吸収し、ゼロに相殺させるという考え方です。航空券+¥3,000程度で購入できます。普段忙しく、なかなか活動に参加する機会のない方も買い物のとき、仕事の合間に、無理なくできることから始めてはいかがでしょうか。

 自分の手を離れたお金がどこへ流れていくのか、どのような使われ方をしているのかを見守りましょう。経済活動をする誰もが環境への影響力を持っているからです。買い物をするとき、自分の趣味・趣向の他にその商品はどこから運ばれてきたものか、過剰包装ではないか、長く使えるものか少しだけ条件を加えてみましょう。みなさんの環境に配慮した選択が現状を少しずつ変えていくかもしれません。

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