公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

私たちは、緑と水と食をとおして暮らしを考え、地球と地球環境の保全に寄与するために、多くの市民、知識人、協同組合、企業、団体で作られた環境NGOです。

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執筆■廣重朋子  2008/6/5up
イベントの楽しみ方
 6月は環境月間でもあり、その他いろいろなイベントが開催される時期でもあります。もちろん環境をテーマにしたものから、商品の紹介や企業宣伝のイベントなどさまざま。
 私たちも、イベントにブース出展をしたり、遊びに行ったりします。それらのイベントではそれぞれのブースで工夫が凝らされ、見て聞いて、触って作って、時間を忘れて楽しく過ごすことができます。
 たくさんの情報を得ることのできる場であるとともに、そこで新しい人との交流が生まれ、知り合いなることもできます。
 しかし、帰るときになってふと気付くんです。手元にあるたくさんの資料と品物たちに。
 イベントに出展しているときも、ブースの前を通りすがる参加した皆さんの手元を見ると、そんな資料や品物が盛りだくさん。きっといろいろなブースでもらってきたのでしょう。

 あぁ、この人たちはもらったものをどのくらい実際に活用しているのかなぁ?
 その手や袋の中にあるものは、どのぐらいそのままゴミ箱に入ってしまうのかなぁ?

  その中には、家に帰ってから使えるものや読むものもありますが、捨てることになるものも多々入ってしまっているのではないでしょうか。

 私だけなのかもしれませんが、このようなわいわいとしたイベントの中でもらう資料や品物たちは、その場では欲しいなぁ!面白いなぁ!どうなってるんだろう?もらえるならもたっちゃおう♪と気持ちが盛り上がってしまい、ついついもらってしまいます。けれど家に帰れば、これ、どうしよう?と思うものも入ってしまっているのです。

 
 試供品などは特にご注意。
 ひとつの小さな商品を試してもらうために、台紙があり、きれいに包装され、さらにカタログのような案内までついている。
 たしかにそれらは商品を試してみて興味を持つ人たちを増やすためには効果的なのかもしれません。

 けれど、これまでそういうイベントの中でどんどん渡された試供品たちの使用頻度は一般的にはどのくらいなのでしょう?
 自分の統計では意外と使っていないのではないでしょうか。
 さてさて、試供品や配布物が悪いと言っているわけでは決してありません。ましてや、環境をテーマにしたイベントの場合は他のイベントに比べ出展しているみなさんの意識が高いので、そんな風に袋が資料でいっぱいになったりはなかなかしません。
 だからこそ、環境をテーマにしたイベントではない場所で、ふと気付いたのです。

 「どうせゴミになるものはもらわなければいいんだ。」というシンプルなことに。

 本当に興味のある、欲しいものであればもらえばいい。でも、“お得感”や“ノリ”で“ついつい”もらってしまうことはやめればいい。
 物を手にした時にちょっと考えてみればいい。

 「これは、ホントにいる?」
    手元に残るものは意外と少ないものです。そう考えてみると、日々の生活の中でも少し変わってくるのではないでしょうか。

 安いセール品や魅力的な新商品。
 「これは、本当にいるの?使う??」

 鮮やかな包装に飾られた商品。
 「これってどうせゴミにならない?」 
 気付くきっかけは色々あるものです。
 私の場合はイベント会場で、そんなちょっとしたことに気付いたこと。これまで何度も聞いてきた、ゴミを減らそうということを、理解してはいてもなかなか実感できていなかったのかもしれません。

 “ゴミを減らそう”が難しいのであれば、“無駄なゴミを増やさないようにしよう”から始めてみては?

 例えば買い物に行った後に見てみてください。さて、実際使うものと、ゴミになってしまうものと、どっちが多い?

 6月14日のMELON維持会員総会 会員と市民のつどいでは、緑のカーテンができる「エコの種」や地産地消とメッセージを伝える「あめちゃん」、キャンドルナイトに「リメイクキャンドル」を、G8への環境メッセージを寄せてくださった方に配布しますが、家でやってみようかな、やれそうだな、と思うのはどれですか?
 ぜひご活用ください。

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