公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

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執筆■江刺家由美子  2008/11/5up
おもいこみ
 おもいこみ【思い込み】
1) そうだとばかり信じきっていること
2) それ以外にはないと固く心に決めること

 思いこんでしまうことって誰にでもありますよね?「思い込み」と辞書で調べると、上のように書かれていました。
  個人的なことですが、私はほんの3〜4年前まで環境問題には全く関心がありませんでした。環境に目を向けるきっかけとなったのは、旅行で訪れたキューバのカリブ海の美しさです。エメラルドグリーンの海を前に、カクテルを飲みながら時折鳥が魚を目がけて垂直降下する風景を眺め、「地球ってきれいだなー」と子どものように感じました。

 帰国後、「何かエコなことできないかな?」と思い、インターネットやTVで得た情報をもとに少しづつできることから始めていきました。洗濯機や電子レンジのコンセントを使用時以外は外す、マイバッグを持ち歩く。全部生活の中ですぐに実行できること。しかも「これだけで環境にいいの?」と驚くほど簡単でありながら、自分では思いつかなかったことが多くありました。
 
 今振り返ってみると、こういった行動は全て「思い込みをなくす」ということに集約できるのではないかと思います。「スーパーではレジ袋をくれる」「コンセントは挿しっぱなし」。当たり前過ぎて、改めてそれが環境に負荷をかけているなんて考えたこともありませんでした。実際に取り組んでみると、生活に困ったり不便な思いをすることはなく、むしろ電気代が減ったりゴミが少なくなったりと良いことの方が多いことに気づきました。これまで当たり前にしてきたこと、こんなことしたら大変そうだと思うこと、実は自分で思いこんでいるだけで、盲点となるような小さな事が環境に良かったり、実際に行ってみると意外なほど簡単で楽な事かもしれません。

 そういえばこの間、インターンの男子学生がブラウニーを持ってきてくれました。聞くと、手作りしたそうでお菓子作りが趣味でケーキやクッキーなど良く作るとのこと。「お菓子作りなんてするわけがない」という思い込みが無くなった、ちょっと楽しい瞬間でした。


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