公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

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執筆■井上郡康  2010/1/12up
ツバルからのメッセージは響いたか?
  ストップ温暖化センターみやぎは昨年の5月に設立10周年を迎えました。10周年を迎えることができたのは、これまでストップ温暖化センターみやぎをたくさんの方が支えてきた結果であります。この10年の間に、一体どれぐらいの人たちがセンターに関わってきたのでしょうか。私は、センターを引き継いでいる立場として、更に発展させていくことを心に日々努力をしております。 

 さてストップ温暖化センターみやぎでは設立10周年企画として、ツバル写真家の遠藤秀一さんをお招きし、宮城県内の小中高校10校で大型講座『ツバルから考える地球の未来』を展開しています。遠藤秀一さんは、地球温暖化の影響で沈むと言われている南太平洋の小さな島国ツバルの写真を撮り続けている方です。なおかつツバルの現状を全国で講演をして回るなど、忙しい毎日を過ごされています。

 私が遠藤さんの話を初めて聞いたのは、もうかれこれ4年ほど前になります。当時、MELONにインターンに来ていた大学生が企画した講演会でお会いしました。初めて交わした言葉は「遠藤さんですか?」「はいそうです。」「お待ちしておりました。こちらです。」「いや〜、仙台も変わりましたね〜」と、どこにでもある会話でしたが、そこから私と遠藤さんの深い関わりが始まりました。というのも私が温暖化というものにはじめて触れたのは遠藤さんの話であり、現在、ストップ温暖化センターみやぎを担当している私の原点になっていると言っても過言ではありません。
 遠藤さんの話の構成は最初にツバルの美しい自然、生活についてはじまり、次に温暖化による影響、そして自分たちの豊かな生活が、どの様にツバルの被害につながるのか、非常に分かりやすく聞いている方も飽きない内容です。普通、環境問題の講演会などは聞いていて眠くなるような話が多いのですが、遠藤さんの話は違いました。写真や動画が多く使われており、しかも分かりやすくインパクトのあるメッセージ。私が遠藤さんの話をはじめて聞いたとき「これは学生に是ぜひも聞かせたい。」と思い「いつかストップ温暖化センターみやぎの主担当になった時、遠藤さんを招いて宮城県の一人でも多くの学生に遠藤さんの話を聞かせてあげよう」と感じたのを昨日の事のように覚えています。
 そして今、ストップ温暖化センターみやぎが遠藤さんのストップ温暖化センターみやぎ10周年企画キャラバンをしているという事は、一つの私の目標が達成されようとしています。
 現在、遠藤さんと共に県内の学校を回っていますが、子どもたちの反応も良く、メッセージが伝わっている事が良く分かります。子どもたちの顔を見ていると自分が小学生だったころが頭に浮かんできます。それは自分が子どもだった頃、学校にはさまざまな人が来て講演をしてくださいました。覚えているだけでも、武田鉄也さんのお母さんや、元全日本ラグビーチームの選手(名前は忘れてしまいました。)その他、色々。全部は覚えていませんが、その時のインパクトのある言葉は37歳になった今でも忘れる事はありません。その言葉は今でも自分の中にあります。
 遠藤さんの話を子どもたちは、ツバルの話をどのように受け止めたのでしょうか?自分達の生活だけではなく、世界のことを考えて生活ができる大人になってくれることを願うばかりです。
 講演を聴いた子どもたちにもツバルからのメッセージは心に残り、大人になった時、思い出してくれる事があれば幸いです。

遠藤秀一さんの写真展「ツバルに生きる1万人の人類」を開催します!
 開催日/2010年2月6日(土)、7日(日) 会場/せんだいメディアテーク1Fオープンスクエア 
★参加無料★

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