公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

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執筆■廣重朋子  2010/2/5up
キャンドルナイトを検証せよ
 夜の電気を消して、キャンドルの明かりで過ごすキャンドルナイト。地球のために・環境のためにと運動が広がっています。「100万人のキャンドルナイト」の冬至と夏至の時には全国各地でキャンドルのイベントが開催されるようになっているので、みなさんも目や耳にしたことがあるのではないでしょうか。
 けれども、私自身最近まで、「これって本当に意味があるの…?」と疑っていました。そんな夜の数時間しただけで効果はあるの?と。
 例えば、何かのプレゼントにキャンドルをもらっても、正直困りました。だって使わないんですもの。キャンドルをつけて何をしたらいいのか分からなかったのです。
 と、こんなに書くとキャンドルナイトを楽しんでいる方々に怒られそうですね。


 しかし、私の意識を変えたのが、MELONcafeで行なったキャンドルナイトカフェでした。
 はっきり言って、キャンドルを甘く見ていました。私が間違えておりました。

 MELONcafeで毎月開催している「トーク&エコレッスン」の12月のテーマがキャンドルナイトで、12月22日、冬至の日にキャンドルナイトカフェを行なったのです。実際のカフェ、「mon st.lou」をお借りして開催しました。
 1時間だけのプチ講座でしたが、店内の電気を消してキャンドルで照らし、その中でお茶とお話をしてキャンドルにオリジナルデザインを付ける内容でした。私の開催前のイメージでは、闇鍋状態で真っ暗になってしまうのではと心配していました。が、写真を見てください。これが結構明るい!
 いくつか組み合わせることで明るさも増し、お茶をしたりする分にはまったく支障がなく、十分みなさんの表情も見えます。しかもキャンドルって、飾り方ひとつでいくつもの表情を見せてくれる優れものなのです。
 何より、キャンドルの灯りが演出する幻想的な雰囲気にすっかり魅了されてしまいました。キャンドルの灯がゆらゆらと揺れて、見ていると暖かくなってきますし、刻一刻と表情を変えていくのです。最初は暗いと感じるかもしれません。ですが、徐々に目が慣れてきますし、感覚が研ぎ澄まされていく、と同時に落ち着いてゆったりとした気持ちに慣れます。1時間だけの講座でしたが、その1時間がとてもゆっくり過ぎていく感じがしました。
 この素敵な空間は、決して電気の明かりでは感じることのできないものだと思います。
 
 人が夜に必要としている灯りって、本当は少しでいいんじゃないかと思います。夜まで明かりがこうこうとついている中で暮らしていると、夜まで活動時間帯になってしまい、体のリズムも崩れてしまいます。
 自宅でもキャンドルナイトをしてみました。
 キャンドルに灯りを灯すと、その灯りを活かすために電気を消したり、テレビなど余計な電化製品を自然と消します。ファッション系の雑誌を眺めるでも良いですし、音楽を楽しむのもひとつ。お茶をするのも素敵ですし、友達と電話をしても良いですよね。
 こんなに夜が長いことを改めて感じました。

 キャンドルから気づくことっていっぱいあるんだなと今は実感しています。電気の節約になることもありますが、人間の感覚はするどいこと、時間はゆっくり過ぎること、灯りのあたたかさ、かりも多すぎることで見えなくなってしまったことがあること、見たいところだけ明るくし、見たくないところは隠してくれる(笑)キャンドルの灯り、ぜひオススメです。

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