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お弁当とエコ
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ここ最近、お弁当箱の売上が伸びている——と先月の新聞に掲載されていました。外食はもちろん外でお弁当を買うことに比べて、お財布事情にやさしいことが一番影響しているようです。
そこで、今回はお弁当のエコ事情にスポットをあててみます。 |
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お弁当派へ移行するのならばぜひ導入してほしいエコアイテムがあります。和え物を筆頭にひじきの煮物など、小分け容器が必要なおかずはこれまでアルミカップが当たり前でした。当然これは使い捨て。毎日毎日使い終わったアルミカップを捨てるたび、どうにかならないものか……と思っていたら!何度もくり返し使える『シリコンマフィンカップ』が登場しました。もちろんその名の通りマフィンをはじめ菓子作りの型として使えますが、お弁当の小分け容器としても活躍してくれます。
同じようにシリコン素材のクッキングシートなるものも市場に出ています。よく天板にクッキングシートを敷いて料理や菓子を焼くという方にはこちらもオススメ。
ここ数年で、キッチンで使えるエコアイテムが続々と登場しています。料理好きの方は探してみてください。このごみはどうにかならないものか……と思っていたコトが解決するかもしれませんよ。 |
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もう1つご紹介したいのは『ウォールマグポーター』。スープ専用のマグで、出先に電子レンジがあればチンしてあたたかい汁物をいただけます。フタの部分に折りたたみのスプーンが収納されていて、レンジ内での飛び跳ね防止用の中ブタまでついています。幅10cm弱と大きいので、具だくさんスープも大丈夫。
前夜に多めにスープを作るもよし、計らずも残ってしまった汁物はすかさずコレで携帯しましょう。残り物を流しに……というもったいないコトが激減するかもしれません。汁物とおにぎりだけで立派にお腹が満足できるお弁当になりますから、たまの「手抜き弁当」としても活躍してくれます。
私は会議前の食事時間があまりとれない夕食時によく使っています。中身は野菜たっぷりのミルクスープにオートミールを入れたもの。「食べるスープ」にしてしまえば他におかずを持たなくても栄養もたっぷり、作るのもラクチン。汁は少なめ野菜もオートミールもたっぷりのリゾット風にしてもおいしくいただけました。お試しあれ。 |
ウォールマグポーター |
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出先にお湯があるのなら、飲み物は茶葉でお茶を入れましょう。
ペットボトルは容器がごみになりますし、その後の収集・再利用のための加工、その際に使うエネルギー量と排出される二酸化炭素……これらを考えていくと茶葉でお茶をいれる方がごみ減量にもなり環境にもいい、と現時点では言えそうです。
お湯はあるけどお茶類を入れるようなポットがない!という方には、ボール型の茶こしをおすすめします。茶葉を入れ、お湯をそそいだカップにどぼんと入れて、時間になったら引き上げます。これがあれば気軽に一人分のお茶が入れられるので、紅茶やハーブティー、フレーバーティーなど好きなお茶を楽しめます。
さて、話題をお弁当に戻しましょう。
毎日お弁当を作るのは大変なもの。メリハリをつけるのが長続きするコツだと思います。 |
ボール型茶こし |
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MELON事務局の昼食風景 |
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例えば、時間のある時にお弁当用のおかずを作って冷凍にストックしておく。煮物を作るなら2日分・3日分作って冷凍へ。ひき肉を使う料理の時はちょっとだけ材料をよりわけてミートボールやミニハンバーグにして冷凍へストック。
マリネをはじめ、作りおきおかずがあるとお弁当作りはとてもラクになります。「あれがあるから明日はちょっとくらい寝坊しても大丈夫……」と計画的な寝坊も可能です。みりんやお酒と一緒に火を通しておいたお酢など、作りおき“調味タレ”も心強い寝坊の味方、いえ料理の味方。
食材の鮮度を長持ちさせる加工が施された容器や、マジックで日付などを何度も書いて消せる容器など、保存容器も昔にくらべてぐんと進化したものが登場しています。何をどれだけ作るか・使うかを考えた上で、使用頻度が高そうだと思ったら、これらも賢く活用してください。せっかく作りおきおかずを作っても、日にちを置き過ぎて食べられなくなってしまっては食材もかわいそうです。 |
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レパートリーを増やすためにレシピ本を参考にするときは、あくまで『参考』にとどめてください。必ずその食材と調味料で作らなければいけない、なんてことはないのですから。「家庭ごみの約半分は生ごみ」とも言われていますが、中でも『冷蔵庫の奥底で腐らせてしまった食品』は、各家庭で実はかなり多いのだとか。そんなもったいないことをせずごみを減量するためにも、冷蔵庫に残っている食材たちで『応用』しましょう。
レトルト食品も便利ですが、その代わりに『食の安全度』が低くなるかも……ということは了承の上で使いましょう。我が家もたまにはレトルト食品の助けを借りています。食材も、それからエコグッズをはじめ道具類も、知った上で何を使うか・どんなものを取り入れるか選択していくことが大事です。 |