公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

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執筆■菅田華江  2010/7/1up
ごみの定義は・・・

みなさん、毎日生活していると「ゴミ」って出てしまうものですよね。人間が社会活動をしているとどうしても「ゴミ」の問題にぶつかるのは最近の社会問題にもなっていることです。
先日、MELONの活動をしているときに「ゴミ」のことについて、ちょっと考えされられる出来事がありました。

ある平日のナイターで試合が行われているスタジアムでのこと、いつものように「ごみの分別」を呼びかけていました。
すると、四角いお弁当箱を手に持った、小学生らしき子どもたちが数十人・・列をなして、私たちの「エコステーション」めがけてやってきました。
これは修学旅行生かなと思い、しっかり分別を小さい子に教えないとと意気込んでました。

しかし、「割り箸は別にしてリサイクルしようね」とお弁当を開けてみたら、お弁当は9割くらい食べ残していました。
そういうお弁当がたくさん次から次へと・・・。思わず、言葉がつまってしまいました。

 
 
  「少ししか手をつけていない、このお弁当もゴミなのか?」


世界では、約8億5,000万人以上の人たちが食べるものが満足になく、空腹感がずっと続いている人たちがいます。

また、慢性的な栄養不足やビタミンやミネラル不足した食事が原因で、毎年500万人以上の子どもたちが亡くなっています。「アジズ・アーリャ」って知っていますか?

お腹が膨れて、手足がやせた子どもたち。そういう飢きんの画像を見たことがある人は多いでしょう。
(FAOより資料引用)
修学旅行の小学生を目の前にして、残飯と化した「のりまき」や「おいなりさん」や「揚げ物」「煮物」たちを燃えるゴミに、またお弁当の外側のボール紙はきれいな紙に分けました。

ボール紙はティッシュペーパーに生まれ変わります。

自分たちが食べられないと思った瞬間にゴミになってしまう食料、また子どもたちに食べ物の大切さをどうやって伝えたらよいのか、これから考えないといけないと思いました。

少しでも「ゴミ」と認識する食料が少なくなり、貧しい人たちに食料が行き渡るといいですね。 
 
ハンガーマップ

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