公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

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CLUB-FOREST カレー作りで分かる「食べる水」【旧サイトの内容です】

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CLUB-FOREST カレー作りで分かる「食べる水」

日時 2008/05/31(土)11:00〜14:00
開催場所 青葉区中央市民センター
講師 石川治氏(仙台リバーズネット・梅田川)
参加者 17名
Report/RNECS 小吹
 みなさんは一日にいったいどれくらいの水を使用していますか?
 洗い物をしたり、トイレの水を流したり、私たちは普段の生活で実にたくさんの水を使用しています。そしてさらに、水道から出る水だけでなく、普段私たちが食べている食べ物にもたくさんの水が使われています。野菜を育てるための水、豚や牛が飲んでいる水の量を想像したことがありますか?
 今回のクラブフォレストは‘カレー作りで分かる「食べる水」’がテーマ。講師に石川治さん(仙台リバーズネット・梅田川会長)をお招きして、カレー1皿にいったいどれくらいの水が使用されているのかを、実際にカレーを作りながら測定しました。参加者は小さいお子さんから主婦、学生、障害者の方などさまざまな人が参加しました。
   まずは、石川さんからの簡単な「水紹介」です。水が地球上でどのような物に変化しているのか、地球上の飲み水が一体どれくらいの割合であるのかを教えていただきました。水は、水蒸気などの「気体」、川や海などの「液体」、そして氷などの「個体」として存在します。そのうち飲み水となるのが「液体」です。その割合は、地球上に存在する水をバケツ1杯としたら、なんとたったの一滴しかないそうです。この一滴の水を動物も植物も飲んでいるのです。私たちも大切に水を使わないといけませんね。
 この「水紹介」の合間にゲームも行いました。ゴム風船でできた地球を一人の人が投げて、受け取った人の右手親指の場所が海か陸かで「海組み」と「陸組み」にわかれます。これで海と陸の割合を出しました。結果は15:5。海は大体75%でした。こんなにも海が多いとは驚きですね。
 次はいよいよカレー作り。牛肉を入れたカレーと、豚肉を入れたカレーの2種類のカレーを作りました。野菜は重さを測り、あらかじめ算出された1グラムに対する水の量をかけ合わせます。野菜は、人参、玉ねぎ、ジャガイモ、パプリカ、カボチャ、きゅうり、いんげん、なす、さやえんどうを使用しました。意外や意外、きゅうりにいんげん、こんなもの入れたこともない。ちょっとできあがりが楽しみです。子どもたちが包丁を使う様を横目で気にしつつ、自分も切りますが、いろんな人に危なっかしい目で見られてしまいました……。 カレーの具材は旬の食材
カレー粉と小麦粉を混ぜて使いました。お肉に混ぜて下処理
   お肉、野菜を煮込んでいる間にまたまたゲームを行いました。次のゲームは、自分が水になったつもりでサイコロを振り、出た目のマスへ移動を繰り返すもの。マスは雲、海、氷河、地下水、土、川、動物、湖、植物です。この9つのマスをぐるぐる回ってもらい、水がどのように地球上を回っているかを実感してもらいました。もちろん水はその場所にずっといることもあります。なので、サイコロにはその場にとどまるという目もありました。この9つのマスでたくさんの人が止まっていたのが海と地下水でした。また、どちらもその場にとどまるという人が多く、9回同じ場所でサイコロを振っていた人もいました。水になりきることで、そこに水が多く存在するのかがわかります。海や地下水はそれだけ水がたくさんあるということがわかりました。また、海から雲、雲から土へと水が移動する過程を石川さんと一緒に考えました。
 ゲームの後は待ちに待った食事の時間。みんなで作ったカレーを食べながらお話をしました。そして、いったいどれくらい水が入っていたかの結果発表。なんと豚肉カレー1皿で2?のペットボトル約560本分。牛肉カレーでは約1120本分も使用されていたのです。この中で特に水が使われていたのが牛や豚の肉でした。牛や豚は育てる時に水を飲んだり、食べ物を食べたりするので野菜よりもたくさんの水を使っているのです。また、牛と豚でこんなにも水の量が違うのは育てる期間が豚より牛のほうが長いからという理由でした。
 私たちは知らないうちにこんなにもたくさんの水の恩恵を受けているのだなと、深々と感心しました。食べ物を育てるための水。これを無駄にしないためにも残さずご飯を食べ、また同時に大切な水を守っていかないといけませんね。 
 

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