公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

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4月5日  石巻市

 石巻市では、避難所でこれまでのネットワークを活かしてがんばっている地球温暖化防止活動推進員の高橋信行さんと太田美智子さんにお会いしました。

 これまでいくつかの避難所に行きましたが、石巻高校のこの部屋については、雰囲気が明るいことに驚きました。
新しくきれいな部屋で体育館ほどは広くなく、150人程度の場所だったこともありますが、部屋のいわばリーダーとして奔走している高橋さんがいるからのようです。
 こどもたちの遊びスペースがあり、毎日遊ぶ時間があって壁には子供たちの絵が飾られている。
一角には段ボール手作りの更衣室、段ボールがスペースの区切り役と同時に箪笥でもあり本棚にもなっていました。
毎朝1時間ほど市からの情報や新聞の情報などをアナウンスして情報を共有、避難してきた方もできることを手伝っているよう。
 ちょうどこの部屋から10名程度のこどもたちが清水国明さんの「生きるチカラ キッズキャンプ」に送り出す日で、壮行会を行いました。
子どもたちにはお菓子を詰めたプレゼントを、清水国明さんには愛媛県の農家の方から支援いただいたデコポンをひと箱取っておいて手土産として持たせたそうです。
 これまでのネットワークを活かして、支援物資を独自に取り寄せたり、新たに来た活動団体に協力をもらったり、奔走していました。イベントごとも積極的に受け入れてメンタル面でも工夫をしていました。

 避難所では、その場所のリーダーや動かす人が大きな役割を担います。
その人がどのようなビジョンで、リーダーシップを発揮して全体の状況を見て適切な判断ができるか、それがマニュアル化されて統一されていると良いのではと感じました。
4月5日石巻市の様子 
市内のごみの山 石巻高校の避難所 子どもたちの壮行会

集積所なのかは分かりませんが、このような震災ごみが道路のあちこちに山積みになっていました。家5軒おきに一山くらいですね。すごい量ですね。

150名程度が避難していました。物資もありました。ちょうど壮行会の日で、テレビや新聞の取材も入っていました。

ひとりひとり挨拶していました。
子どもたちだけで清水国明さんの「生きるチカラ キッズキャンプ」に行きますが、元気にチカラをつけてきてほしいですね。
常備薬など イベント情報

常備薬、マスク、消毒液、化粧水、洗剤、Tシャツなど。ある程度のものはそろっています。

ベッキーも来たそうですよ!カレーやうどんなどの炊き出しもあったそう。いろいろな方が入ってきているようです。
門脇地域 台地からの風景 門脇小学校 墓地と門脇小学校

避難所の近くの門脇地域。文化センターや病院以外の建物はほとんどが津波で倒壊しています。
手前が墓地。わずかの距離で墓地が町を見下ろしていました。

地震・津波後小学校では火事が発生したそう。子どもたちの多くは、津波後、墓地の上の高台に避難していました。ただ、がれきに囲まれ真っ黒になった小学校を見ていると、まったく言葉が出てきませんでした…。周りには教科書やノートも。

ふと、戦争があったらこのような状況なのだろうかと感じました。
門脇地域 夕日

すっかり夕方になったこともあるためか、ほとんど人影もありません。
1ヶ月近くがたっても、まだ手つかずのところがこんなにも広がっていることにショックを受けました。

風が強かったため、板が何かをたたく音がたまに聞こえるだけで、静かでした。
海岸部の被災者は、今を生き、現状を何とかすることが大変で、「復興」という言葉は早いと感じました。